Wings of War: The Dawn of WWII 速度ルールの話

ルールブックの選択ルール内に「アクセラレーション」の項があるが、これ訳に問題があるのか元のルール記述からそうなっているのか、どうも意味の通らない記述に見える。
「よりリアリティのある速度変更制限のため」のルールなのに、高速x1/低速x1/ブランクx2の使い方が単に「今出した速度マーカーを次に連続して使えない」だけでは意味ないんじゃないか。ブランク出せば「今と同じ速度を続ける」になるのだし、「現在の速度」と「次の速度」しか決めてないから連続した速度変化も問題なくできる。全然制限になってない。


というわけで訂正ルールを考えてみる。
毎ターン3毎を先行プロットし順に適用していたWWIに対し、速力を増したWWIIでは各ターン最初に次ターンの飛行計画と速度をプロットしておくわけだが、この速度の適用タイミングを1ターン遅らせることにする。つまり、1ターン目には2ターン目の移動と3ターン目の速度をプロットするわけだ。
こうすると、先のマーカー数制限に意味が出てくる。マーカーは常に「現在の速度(公開されている)」「次ターンの速度(現ターンのマニューバカードと共に公開される)」「次次ターンの速度(次ターンのマニューバと共に非公開)」の3マーカーが場に出続け、ターン終了時に現在の速度マーカー(もしくはブランク=速度変更なしだった場合次ターン分のマーカー)が戻ってくるわけで、3ターン内に最大2回しか速度変更できない。例えば高速飛行状態から低速→高速→低速のように毎ターン速度変更し続けるのは不可能で、どこかで2ターン連続して速度を維持する必要が出てくる。
またマニューバカードと速度マーカを同時適用できないということは、プロッティングをより複雑にする。実質的に、1ターン先の軌道をプロットするだけではなく2ターン先の軌道をも漠然とであれプロットしておかねばならない。「すれ違いざまに射撃しつつ速度を落として小回りに敵の背後に着く」つもりで高速直進からスロットルを絞ったが敵はインメルマンターン、旋回に入ったところを射撃され撃墜……なんて展開が期待できる。