アニメ最終回のための小田原旅行

アニメの最終回を視聴するためにホテルを予約した。

我が家のテレビは内蔵チューナーが壊れており受像できない。そのためtorneで視聴・録画を行なっていたのだが、これがどうも不調で再生中に読み込めなくなったり映像が止まって音声だけになったり、あるいは音声が消えたりする。
アニメについては本放送に近いタイミングで配信が行なわれることも多いのでさほど不自由なく視聴できていたのだが、愛妻の追い掛けていた深夜アニメがどういうわけか最終回だけ変則的な配信形態を取り、「TV本放送の直後にまずはキャストの対談番組を(最終回を視聴した人を対象に)配信し、その後に最終回を配信する」ことになったらしく、ネット配信組は「ネタバレを聞いてから最終回を見るか、ネタバレ配信を飛ばして最終回を待ち、それから遅れてネタバレ配信を見るか」を迫られる形となった。ファンと一緒に盛り上がるには些か不自由しそうなやり方だ。
そういうわけで、最終回をTV放送でリアルタイム視聴するためにどこかに泊まろう、ということになった。

TVさえあれば良いので近場のビジネスホテルとか、なんならネットカフェとかでもまあ良いのだが、どうせなら「日帰りでも良いが若干遠い」小田原の街歩き謎解きを兼ねて宿を取ることにした。

小田原 謎解き街歩き

realdgame.jp
小田原駅から始まる謎解き街歩きは、各地のSCRAPリアル脱出ゲーム店舗の他、小田原駅東口から直結する地下街「HaRuNe小田原」内の街かど案内所でキットを購入できる。
また同時期に浅草および池袋でも謎解き街歩きが開始されており、ロングラン中の横浜や吉祥寺・下北沢などと併せてまとめ買いすると割引となるキャンペーンも展開されている。

謎の内容には触れないが、難易度は低め、想定クリア時間はだいたい3時間程度である。
ガチの謎解き派には些か物足りなく感じるかも知れないが、東京からの日帰りプレイを想定すると「確実にその日のうちに解いて帰れる」ぐらいのボリュームに収める必要があったということだろう。なお本編の謎とは別に、小田原城および小田原漁港で遊べる追加の謎も用意されている。

途中ちょっと「必要な情報を得るために行くべき場所」がわかりにくいところがあったものの、謎解き自体はスムーズに完了。

観光

謎解きの後は観光。
ただ今回は、アニメ最終回に合わせたため気候・天候を選べず、まだ桜も咲いていない時期かつ雨がちな天気のためにだいぶ絵面が地味なのと、前回行った箇所はあまり撮り直したりしなかったので写真は控え目。

謎解きキット売り場のあるHaRuNe小田原のエスカレーター脇の柱。なんということもない柱だけど、寄木細工仕立てになっている。

駅直結の商業施設、ミナカ小田原。3階はテイクアウト系飲食店のほか、フードコートなどもあり、食事に迷ったらとりあえずここに来てみるのも良い。6階は図書館、上層階はホテルだが最上階の14階は足湯のある展望テラスになっており、小田原城相模湾が一望できる。

これは名物のアジ唐揚げ。

小田原城址を南へ抜けると小田原文学館がある。
この辺りは明治〜大正頃の別荘などが多い地域で、また文豪が多く暮らした地でもある。
文学館は土佐の出身で明治政府の要職にあった田中光顯伯爵の別邸で、サンルームを備えた南欧風の本館を文学館に、また日本家屋の別館が白秋童謡館として公開されている。


このあたりでは他にも複数の邸宅が公開されているようだ。

前回はどこから行けばいいのかわからず断念した海に到達。

古い書店跡。シバタ書店と読める。とても雰囲気ある建物なので取り壊したりせずに利用されてほしい。

宿泊

さて、日も暮れてきたのでホテルへ向かう。
駅すぐそばの「おしゃれ横丁」というブティック街の一角にある、「Posh」という名のホテルである。




www.hotel-posh.com
小さいが居心地の良いホテルだった。朝食はないが軽食(クロワッサン2個、バナナ1本、チーズ、ヤクルト)が供される。WiFiは速くない。

駅舎カフェ 1の1

10時前にチェックアウトし、近くのカフェで朝食。
ここは「大雄山鉄道」という路線の管理事務所だった建物を利用したカフェである。
www.ekisyacafe.com

大雄山鉄道は大雄山最乗寺への参詣を目的として作られた、全長わずか9.6kmのローカル路線である。この建物は鉄道が開通した大正時代のものと思われる。


入口脇の花壇にはコンクリートブロックの大雄山鉄道。

入口すぐに駅舎プリン販売の窓口。壁を鉄道車両に見立て、床には線路が描いてある。

一番乗りだったのでちょっと特別な、古い事務机を利用したテーブルに案内される。もしかしたら事務所時代に使われていたものなんだろうか。

雰囲気良い内装。

壁には古い鉄道備品や写真などが飾られている。

シーズンメニュー「春野菜と片浦レモンクリームのオムバーグ」と、ベーシックな「足柄牛ハンバーグ デミグラスソース」、それにキャラメルシフォンのソフトクリームとカフェオレを注文。




いずれも素晴らしく美味しかった。
次に来たときは鍋一杯のシフォンパンケーキも食べてみたい。

本日最初の客ということでプレートを頂いてしまった。

ほんの一口のおまけだけど嬉しい。

駅舎カフェはこちらの商店街を入ってすぐ、左手の階段を上ったところにある。

とてもお薦めなので小田原を訪れた時は是非、ちょっと並んででも行ってみて欲しい。

帰宅

本当は2日目に熱海にも行こうかと思っていたのだが、最終回で興奮しすぎた愛妻がほぼ徹夜でヘロヘロだったため予定を変更して帰宅。まあそんな時もある。