三度目の王笏争奪戦

ツァヴァンドールの王笏、3回目。今回は4人で、また初めて「九大魔術師の知識」持ちが加わった。
当初「持続性がなく効果に乏しいのでは」と考えられた九大魔術師の知識だが、これが意外に効果的であった。序盤に他プレイヤーより高額な手札を保持しておけることで、競りに対し強力な抑止効果となるし、また次ステップへの推進力となる。
今回は炎の知識持ちプレイヤーが初プレイで要領を掴み切れずやや低迷、起死回生の一発として手持ち宝石の殆どを処分してルビーへ手を伸ばしたところへ2連続で鏡を競り落とされてそのルビーを失うというハプニングが。こうなると挽回の方法はなく、やっと体勢を立て直した頃には既に終盤。プレイ時間の長いゲームだけに、序盤で大きく沈んだ場合の救助策が欲しいところ。
また、これは初回から感じていたことだが、ルビーの効果が大きすぎる。勿論ターボルビーでは序盤のアーティファクトを殆ど無視せざるを得ないという不利益があるのだが、それでもルビーによる収益はそれを補ってあまりある利点であり、例えばアーティファクト中心でルビーを用いない方式ではその速度に追いつくのが困難である。守護像で先行できたとしても精々1ターン、尚且つその頃には収益性で遅れを取るので2体目の守護像は先行される。
また、守護像の毎ターン5点という得点はやり過ぎであると思う。それによって取得時からの経過ターン数をカウントせねばならない問題が生じるとともに、後続が追いつけなくなるという問題点もある。元となったゲームの、いかにもアメリカ製らしい特徴ではあるのだが。