天体嗜好症

星辰光学社は元を辿れば天体望遠鏡メーカーであるが、ガラスレンズの研究に偏重するあまり反射望遠鏡による大口径化競争に追随できず転身、望遠鏡に取り付ける写真機の開発を始める。
初期には乾板写真機を製造していたが、のち35mm版フィルムの引き伸ばしを経てライカLマウントレンズの供給を開始した。
35mmフィルムカメラを製造することはなかったが、1965年に突如ハーフカメラを開発。これは一眼レフとして径の小さいレンズマウントの設計を流用できることに意義を見出したものと言われる。
同社のレンズは伝統的に天体名を冠しており、単焦点の惑星シリーズは太陽からの距離とレンズの焦点距離が対比するようになっている。またズームレンズは恒星名、マクロレンズは月の名が与えられている。

……などと架空の光学機器メーカー設定を考えながらGM1にJupiter-8を装着する。
ライカマウントレンズノート
ソ連製の単焦点レンズで、これはフォーカスリングの指かけがないType2。焦点距離50mmなので、μ4/3では中望遠になる。そうすると地球が25mmとして火星が40mmぐらい、土星で75mm、天王星が100mmあたりか。内惑星が金星と水星しかないので、15mmと8.5mmぐらいになるかな……
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マウント外形55mmより細身のL39マウントレンズなので、フード外径で丁度本体の高さと同じぐらいになってバランスが良い。マット加工の本体に対し鏡面仕上げのアルミが安っぽくはあるが、経年劣化で適度に曇りを生じたためか意外に違和感は少ない。
最初、アダプターに捩じ込んだら上下逆に付いた。これだと絞りやフォーカスの合わせ位置がわからない。半周ずらして付けるにはどうすれば良いか暫く悩んだのだが、実はアダプタ側のイモネジを緩めるとアダプタ内側のリング取り付け角を任意に変更できるのだった。なるほど、これなら問題ない。
ただし、GM1はデフォルト設定では接点でレンズを認識しており非対応レンズを接続すると操作できなくなる。これはC+工具マークのメニューから「レンズなしレリーズ」の設定を切り替えれば良いのだが、そのためには純正レンズ装着状態で起動して設定を変更してから、電源を切ってレンズを付け替える必要があるのでちょっとだけ注意。

Lumix G VARIO 12-32mm f3.5-5.6

例によってEV-2で接写して被写体クローズアップを試みるが、この日は曇りだったのでいまいちコントラスト弱い。
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Lumix G VARIO 12-32mm f3.5-5.6 +ケンコー クローズアップレンズ No.3

雨の日にクローズアップレンズ付けて簡易マクロ撮影を試みる。水滴に夢中になりすぎるあまり些か凡庸な仕上がりに……
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最後の2枚はクローズアップレンズなし。

Jupiter-8 50mm f2.0

これまでフォーカスリングのあるレンズは使ってきたが、絞りリングのあるものは初めて。
本体側での絞り操作は露出補正などとの切り替え式で、一度シャッターから手を放して操作してから握り直すことになるので、あまり意識して変更していなかった。リングがあるとピント操作に加えて絞りでの変化をダイレクトに確認できるのは面白い。

ところで今まで望遠側で100mmを越えるレンズを使ったことはあるが、望遠で撮るということを殊更に意識して来なかったのだ、ということをつくづく実感した。そしてまた、自分がいかに広角に頼ってきたかということも。
広角は広さを撮るものだが、望遠は距離を撮るものだ。広さの表現にも距離の表現にも対比物が必要だが、広角は写せる範囲の広さ故に対比物を得やすいのに対し、望遠は範囲の狭さ故に些か対比が難しい。
正直、あまり適切に生かせている気はしないので望遠側はズームレンズ1本で済ませても良いような気はしている。
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どう撮ったらいいかわからないので、とりあえず背景をなるべくボカしてみた。ボケの縁が線状に光るので、多重化するとざわついた印象になる。
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あまり寄れるレンズではないため撮りたい部分だけをクローズアップできない。改めて20cmまで寄れるキットレンズの優秀さを実感する。
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同じように花を撮ってもこんな感じになってしまう。
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同じものが均等に並ぶ光景などは望遠圧縮効果の生きるところだが、むしろ広角で反対側の明かりも写したかった。
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ホワイトバランスを青みに寄せて、薄闇の感じを出してみる。