ボーダーブレイクはコアに与えたダメージ量を競うゲームであるから、コアへの直接ダメージは高く評価されている。が、防衛の働きについては極めて軽視されているように思う。
なにもボダブレに限ったことではないのだが、一般に「結果のみで評価できる」能動的行為は評価され易いが「結果が出なかったことによって評価される」受動的行為は評価され難い。例えば予防接種の副作用リスクは悪印象を与えるが接種によって感染を防いでいることは忘れられがちであったり、一度の情報流出は大々的に報道されても流出を防ぐための様々な取り組みについては誰も注目しなかったり。
ボダブレに於ける防衛もその例に漏れず、不当に低く評価されがちである。本来ならば「なにもしなければ受けていたであろうダメージ量」と「実際に受けたダメージ量」の差によって評価されべきものだが、「受けていた筈のダメージ」を適正に見積もることは容易ではなく、結果として適正な評価を受けられずにいるのではないだろうか。
勝敗がコアゲージ差によって付くということは、「敵コアに与えたダメージ」と「自コアに与えさせなかったダメージ」は全く同じ意味を持つ。単純に言えば、41を1個も入れさせずに防衛成功したならば、敵コアに41を3個放り込んだに等しい(あるいはそれ以上)ということだ。極論を言えば理論上の最大値では兵装/アセンによっては単機でコアを削り終えるだけの火力を備え得ることになるが、流石にそれを防衛評価に算定するのはやり過ぎだろう。
では、実際のところどの辺りが適正な評価バランスになるだろうか?
ごく大雑把な感覚に過ぎないが、コア凸での成功度は大体「41手榴弾n個分」で測られるものと思う。1個分も入らなければ失敗、1個入れれば最低限の成功。2個でまあまあ、3個で充分、4個分以上入ったら儲けもの、の5段階(0〜4+)。そして防衛は「凸で与えたダメージ量=自コアに与えさせなかったダメージ量」の図式から考えて「4-防衛成功度」で判断するのが適正なところかと思う。
ただ、事前の意識調査では「凸は1個入れれば成功、防衛は1個入れられたら失敗」という感覚が支配的だった。上の図式で言えばコア凸は+1で成功、防衛は+3で失敗という判断である。実際の成功率で言えばむしろ防衛が厳し目である(防衛機数が倍以上多いのでない限りコアへのダメージはまず避けられず、また凸側はベース侵入が厳しいと見れば遠投により防御不可能な状態で削ることもできる)ことを考えれば、極めて防衛に辛い査定と言える。