初音と鏡音の音程差

ミク単体で聴いたときにはそれほど違和感を感じないのだが、リン/レンはちょっと辛い。というのも、明らかにピッチが低いのだ。とりわけミクとハモったものでは顕著に出る。ミクに対しほとんど半音低い。
データそのものはMIDIなわけで、わざわざ変調しない限りは平均律に則った正確な音程で歌う筈だ。そして音声自体はサンプリングしたものをベースに演算により正確な音程を創り出している筈。なのに何故、こうも音程が悪いんだろうか。
考えられるのはふたつ:クリプトンが調整を間違えて、入力したデータと出力される音に違いがあるか、或いは基準音と指定音の差を機械的に変調する仕組みでサンプリングデータ自体が要求された音高とずれているか。多分後者なんだと思う。そして多分、初音がちょっと高く鏡音がちょっと低い。
全体に、音は低い方がずれを感じ易い傾向にある。合唱なんかで高い方を意識しろと云われた憶えがないだろうか。
初音も鏡音も同じ程度に正確さを欠くのだが、それが目立つ分、鏡音の方が損しているようだ。