EPSONのスキャナで取り込み時の色設定メニューの名前に惑わされた。
フルカラー(RGB各色8bit)モードが「24bit」、その倍の階調で取り込むのが「48bit」はまあ善しとしよう。通例8bitカラー/16bitカラーと表わされることの多いものなので、一見すると更に階調が多いように思われ戸惑ったが(プリンタの解像度がCMYK各色のdpi数ではなく合計で表示されているのと同種の欺瞞を感じる)。
問題はその下、「カラースムージング」だ。このモード、実は「近似色をまとめて階調を減らすことでデータを軽減する」もので、当然ながら取り込んだ画像はとてもスムーズとは言えないものになる。せめて256色ぐらいに減らすならばさほど問題でもないのだが、16色まで減色してしまうものだからどうしたって粗が目立つ。
そんなモードに「スムージング」と名付ける欺瞞が、フルカラーモードのbit数表示と相俟って「16色/フルカラー/倍精度フルカラー」ではなく「フルカラー/高精度フルカラー/超高精度フルカラー」であるかのように錯覚させる。
無論「説明書に書いてある」のだが、「読まないと誤解させるような書き方」というのが詐欺っぽい。少なくともユーザビリティ上は失敗。