住所登録の件で色々

本当はまとめてパブリックコメント書きたいのだが、どうもまとまらない。まとまらないのは多分、はてなの方針がまとまっていないからでもあるのだろう。
取り敢えず書き散らす。


方針3案の中では原則として1を採択したい。
住所登録反対派は情報の漏洩や他社への販売を前提として反対している人が多いように見受けられるが(そういうことをやらかしてしまう可能性を完全に否定することはできないが、可能性があるということと実際にそうなるということは大きく違う)、それがないという前提に立たないとそもそも登録の是非を問うことすらできない。既にはてなg:hatena:keyword:041115はてな個人情報用途表で住所情報の利用についてははてなからの発送時のみ、他社への開示についてはダイアリーブックの発送時のみと明示しており*1この限りに於いて登録に何ら問題は無いと考える。
はてなでは住所登録の理由を(違法行為を行ったユーザーを)氏名・住所等で特定することができない場合、ユーザーによる違法行為を教唆・幇助したとして、はてなが法的責任を追及されうるから、と説明している。これをもってして「はてなの責任逃れ」との批判は的外れである。この後に現在はてなのサービスをお使いの方々に対して、また今後はてなを使いたいとお考えの皆様に対して使いやすいサービスを安定して長期にわたり提供していくことが企業の使命とあるように、一部のユーザーによる違法行為によりその他のはてなユーザーが不利益を被らないようにするためには、はてな自身が矢面に立たぬようにする必要があるのは当然のことであろう。


しかし、だ。(私個人は住所を重要な情報と捉えてはいないが)住所情報を渡すことに多大な抵抗を感じる人は結構多い。「変な人に住所が知られたら何をされるか判らない」など、謂れの無い潜在的恐怖があるようだ。謂われないこととはいえ、感情論である以上訂正は難しい。
そして、最初から登録を要求されているのならばその時点で引き返すかどうかの判断がつくものを、既に利用しているユーザーにも強制的な登録を求めたことで大きな反発に繋がったのは疑いようの無いところである。長く利用しているユーザーは、乗り換えに対する負担も大きく、さりとて住所は登録したくないという板挟みに陥ることになる。


登録理由と利用目的を鑑みれば、住所登録は、何かあった時のユーザー確認以外には殆ど必要ないと言える。では、今すぐ登録を迫るのではなく、何かあった時にユーザーに連絡して登録を行わせ、それを確認するのでも特に問題はないのではないか。確認に要する日数は多少増えるが、それについては該当するサービスを強制プライヴェートモードにしておけば済むことだ。と考えれば2案「登録は選択制」でも問題ない。

*1:しかしはてなグループでの発表というのは非常に判り難い。ここをチェックしているのはごく一部のヘヴィーユーザーのみではなかろうか?はてなキーワード或いははてなダイアリー日記にでも書いておくべきだと思う