某所で昔のゲームブックをHTML化する試みが行われていた。
往年の名作ながら現在では絶版で入手難、という作品は多い。そうした作品のファンが、もっと多くの人に楽しんで貰おうと考えるのは無理からぬことだ。そしてHTMLは、構造上ゲームブックの再現に適していると言える。
とは言え他人の著作の全文掲載はどう見ても著作権法に違反する。とりわけインターネットでは、公開された情報はキャッシュされアーカイヴされ、公開者の手の届かないところに行き渡ってしまうから気をつけるべきだ。
多分この方はそんなことなど考えたこともなかったのだろうが、単にコピーするだけでも手間のかかるそれを生み出した人の苦労は如何ばかりか。
ファンは自らの喜びと同じかそれ以上に、尊敬すべき作品とその著作者のことを考えて行動せねばならない。
