はてなの思惑としては削除←→復活の堂々巡りを解消するシステムを作りたいということなのだろうけれど、なんというか……それ以前の部分の整備が必要なのではと思う。
そもそもキーワードの削除が要求されるのは、誹謗中傷や宣伝キーワード他規約に抵触するような「余程のこと」に限ってであるべきで、だからこそはてなが取り仕切っての評議会開催という形で「公式に」決着をつけるようになっていたはずだ。
然るに本案ではその評議会開催処理を自動で行わんとするもので、結果はてなの目が届かないところで決着する状況を誘発しかねない*1。
また、キーワードの削除/復活を行った人物が明らかな状態での投票は、ともすればキーワードそのものの意義よりも行為を行った人物への賛成/反対票として投じられかねないのではないかという危惧もある*2。
キーワードははてなの共有財産と言うべきもので、安易に削除すべきではないと考えるのが私のスタンスである。然るに今回のシステム案では削除が容易にすぎる。
例えば「全はてなダイアリー市民の1%以上(現在約5万ユーザーとのことなので、うち市民が半数としても250票以上)が削除に賛成したら削除される/ただし削除反対に投じた票の数だけ必要票数が上乗せされる」ぐらいでも良いのではなかろうか(選択肢には必ず「どちらでも良い」を用意すること)。そして削除条件が24時間以上成立したら消去されるようにする。勿論、現在削除提案されているキーワードは閲覧容易な形で、また全はてなダイアリーユーザーに気づかれる形で掲示せねばならない。
そうすれば、多くのユーザーが常識的に見て削除が望ましいと判断するキーワードは削除されるだろうし、そうでないものは存続するだろう。