キーワードモデレーションの話でも

色々なところで言及されていることだが、現状ではモデレーションはマイナス指向と言える。これは、モデレーション導入に至った動機が主に望まないキーワードリンクの排除にあることからも止むを得ないことではあるが、結果としてはわざわざマイナス票を投じる必要のない(=誤爆リンクの生じる可能性のない)特殊キーワードに多くのマイナスがつくなど、モデレートの趣旨を取り違えているというか、少なくとも運営側の意図した通りに動いていない部分がある。


原理的に、プラスのモデレートには積極性がない。プラス票はマイナス票の投じられたキーワードに対してのみ積極的賛成票として機能するものであり、つまりはマイナス票が存在しない限りは意味のないものだからだ。
しかしそうすると、プラス票にはどうしても「感情論」的行動原理が働いてしまうことになる。即ち「好きなキーワードにマイナス票がついているのがムカツク」である。
結果としてモデレーションはプラス・マイナスともにかなりネガティヴな動機によってスコアリングされていると考えられ、これはなんとも不健全であるように思える。この状態を打開する為に、何らかの「プラス票に対する(健全な)動機付け」が必要であろう。或いは漫然と投じられるマイナス票をある程度フィルタする必要がある。


そこで考えたのが「マイナス票コスト」案。即ちマイナス票1票に対し1はてなポイントのコストを掛けよう、ということである。プラス票に対しては特にその必要はない。
たかが1ポイント、されど1ポイント。これにより積極的な反対を表明する以外の理由でマイナス票が投じられる状態は解消できると考えている。


この案自体、多分私がはじめて提唱したものではないような気がするが、そこはそれ。