ずっと1台で賄うコンデジを使ってきた癖が抜けず、どうも「広い画角を1本でカヴァーする」汎用指向が抜けないが、レンズを交換できることこそコンデジにはない利点なのだし、そのレンズが軽量コンパクトに済むのがμ4/3の利点であるわけだから、むしろ特化型のレンズを複数持つべきなのだろうと思い至る。
ならばいっそ単焦点もアリか。これもまたコンデジからの癖として、その場で画角を変えて最適な画を探そうとする傾向があるのだが、実際のところズームというのは割と最広角側と最望遠側のスイッチでしか使われない傾向があり、ならば最初から単焦点を2本持てばいいような気もしてくる。その方が軽くてコンパクトで明るいし。
ところでGM1は小さい。どれぐらい小さいかというと高さがマウント径ギリギリの55mmしかなく、幅もその倍にも達しない。従って、マウントよりも径の大きなレンズを装着するとボディからはみ出て些かバランスの悪いことになるし、長いレンズもまたアンバランスだ。本体重量も僅か200g(バッテリ込み)と極めて軽量なので重すぎるレンズもやはりバランス悪い。
というわけで、細くて短かくて軽量なレンズを探す。基準は「径+長(最長時)が110mm以下、重量150g以下」。
数字はFour Thirds | マイクロフォーサーズ | 製品紹介(レンズ)に拠る。
単焦点
オリンパス
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0(φ56mm×43mm、130g)
- M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(φ57.5mm×35.5mm、120g)
- M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8(φ57mm×22mm、71g)
- M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(φ557.8mm×42mm、137g)
- M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8(φ56mm×46mm、116g)
ズーム
オリンパス
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ(φ60.6mm×22.5mm、93g)
選外
当初、径のみで選定した時には候補に上がったものの、長あるいは重量基準を満たさなかったために外したレンズ。径のみを要件とするならば候補に入る。
オリンパス
- M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6(φ56.5mm×49.5mm、155g)
- 重さの超過は許容範囲なのだが、収納時では単焦点とほぼ同じサイズながら最長時は2倍近くにせり出すのがネックとなり選外。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 II(φ56.5mm×50mm、112g)
- 細く短かく軽いズームレンズなのだが、これも撮影時には2倍近くに伸びるのがネックとなり選外。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ(φ57mm×83mm、211g)
- 細身なのだが全長が長く、やや重いので選外扱い。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro(φ56mm×82mm、185g)
- やや長くて重いが、パナソニックのマクロに比べ細身なので、マクロを選ぶならこちらにしたい。
パナソニック
- LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.(φ61.0mm×26.8mm、95g)
沈胴パワーズーム。収納時のコンパクトさは充分に合格ラインなのだが使用時は約2倍に伸びるためサイズ基準外。
- LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.(φ60mm×60mm、195g)
- これも前玉のせり出すタイプ。サイズも重量も、すべてがちょっとづつ基準外。
フォクトレンダー
- NOKTON 25mm F0.95(φ58.4×70mm、410g)
- とにかく重い。これはちょっとGM1に付けるレンズではない気がする。