「ブックマークされたくない」という不特定多数の言葉がある。この声ははてなにも多く寄せられている。自分は多くの人に向けて表現しようなんて思っていないし、個人的なことを綴りたいだけだ。だからブックマークされない権利があっても良いはずだ、という声だ。
技術的に可能かどうか、理論的に許されるかどうかといった問題は置くとして、実際のところ「ごく一部の人以外に見られたくない、けれど見知らぬ人にも見てほしい」という要望は存在する。基本的には矛盾する要求であるから、「認証制にして一部の人にだけ見せる」か「無制限公開する」のいずれかを選択せざるを得なかったわけだが、ここに来てはてながなぞなぞ認証を実装したことで状況が少し変わってきた。
なぞなぞ認証は「ある事柄について知っている人にだけ閲覧を許可する」機能である。例えば特定作品を読み込んでいる人しか答えられないであろう問題を出すことでコアなファンのみに限定するとか、自分と個人的に接触のある人にしか解らないような問題を出すことではてなアカウントを要求しない「プライヴェートモード」を作るような利用が可能となっている。
技術的にはパスワード制限などで従来から可能な手法ではあったのだが、そのためには少々高度なことをせねばならず、やや敷居が高かったのも事実。ならばどこかのWebサーヴィスで機能実装すれば、という提案は当然あったが、実質的にそれが初めて実現したと言えよう。
Blogならば文章や画像の掲載が容易であり二次創作などの発表用には手軽だ*1。
なぞなぞに答えさえすれば誰でも見られるが、プライヴェートモードなので直リンクやブックマークはできない*2。
というわけで、無断リンク禁止派の人ははてなを使うと幸せかも知れない。