ブラウザのブックマークが直訳のまま「栞」だとすれば、はてブの役割は共有できる「付箋」なんだな。栞といえば栞だけど、そこから読み返すために使うものかどうかはわからない。ページの要点をまとめた、単なるメモの可能性もある。
ブラウザに於けるブックマーク機能の実装時点でどのような用途を想定していたのかは定かではないけれど、実質的な使い方としては以下のようになるだろう。
- 気になった情報を見返すための付箋
- 頻繁に見るページに素早くアクセスするための栞
- ツールボタン
まあ最後のはブックマークレットなどの登場以降であり、また特殊なので置いておくとして、問題は1と2だ。これらは同じ機能を使ってはいるが用途が異なる。
1は多数の情報ストックが重要になってくる。すぐ見返すわけでなく、後々思い出した時に再び参照するためのものだから、高い検索性とメモ機能が欲しい。また、基本的にページ単位でのクリップとなる。
対して2は比較的少数なので検索性は重要でない。一度見た情報の再確認というより新たな情報の追加確認が目的なので更新チェッカ機能が欲しいところ。ページ単位ではなくサイト単位でのクリップとなる。
多分、ブラウザ実装時点でこのような用途が認識されていたら、単一機能実装とせず用途別に2種類を用意したのではないだろうか。つまりブックマークとフェイバリット。
Webサーヴィス化の時点では既にその用途差は充分認識されていたと見える。はてなブックマークは明らかに1に特化したもので、アンテナは2を充足するものだ。RSSは……まあ「限定的なアンテナ」の位置付けかな。