外付けグラフィックボード

Starcraft2の報にすっかり舞い上がったのは良いが、ふと冷静になると3D化したそれがMacBookの貧弱な統合グラフィックチップで果たして描画可能なのかどうか、心配になる。
いや、不可能だったからといって買い替えられるわけではないので心配しても無意味だし、MMXの200MHzでさえ楽に動作する初代Starcraftを作ったブリザードのことだからその辺りは配慮されていると思いたいが。


ところでノートユーザは結構グラフィック性能に困ったりしているのではないかと思った。まあ最初からバリバリの3Dゲームを予定していれば相応の機種を選ぶだろうが、買ってからやりたくなることだって少なくない筈だ。
最初から拡張可能に設計されていれば良いが、筐体に余裕のないノートにそれを望むのは酷というもの。
ならば、性能面では内蔵に劣るのを承知の上で外付けグラフィックボード(いやボードではなくボックスだな)を作れば良いのではないか。


丁度そういう質問が教えてgooにあった。そこでも解説されているように、一般にグラフィックボード用として使用されているAGPの転送速度は最も遅い1xでさえ秒間233Mbyte。一方、外付け機材で使用可能な接続規格の転送速度はUSB2.0で秒間480MBit、FireWire800でも秒間800MBitである。1Byte=8Bitなので233MBは1864Bitとなり、FireWire800ですら転送速度はAGPの半分にも満たない。
けれどそれは単体での話だ。例えばMacBookにはFireWire400が1ポート、USB2.0が2ポートある。これらすべてを占有するような構成にすることで、理論上1360Mbps、なんとかAGP1xに迫る速度が出せるのではないだろうか。
無論これは机上の空論であって、実際にはグラフィックボード側でデータを3ポートに分ける処理のために遅延が発生するし、そもそも複数ポートに分けたものを本体側で統合する処理が可能なのかどうかなど技術的な問題も多いと思われる。
それでも、もし可能なのであれば内蔵チップよりは多少なりとマシな画が期待できるのではないか……そう思いたい。


まあ、そんな製品はどこにもないのだが。