デザインフェスタはブース・デザイン・フェスタ

デザインフェスタに行ってきた。残念ながら子連れで時間に余裕がないため全部見て回ることはできず、結果として購入の方は収穫なしに終わったのだが、代わりにブースのデザインを研究してきた。


デザインフェスタで一番悩ましいのがブースのデザインと言える。商品自体は売るものがあって出展するわけだから万全であるのは当然として、しかしそれを展示するブースは(商品制作に時間をかけた結果として)急拵えになることが多い。
また、輸送の問題もある。車で運搬するにせよブースはそれを可能にする程度にはコンンパクトでなければならないし、もし車が用立てられないのであれば担いで運搬できるだけの重量とサイズに収める必要がある。そしてそれは決して楽な話ではない。
更に再利用問題もある。1回限りの参加ならば可燃性の素材で作成して廃棄する手もあるが、次回以降の参加を見込むなら丈夫に作って再利用したい。これはこれで、非使用時の保管場所の問題があるから、やはり可能な限りのコンパクトさが望まれる。
そしてなにより重要なのは「商品を引き立て、また目を惹くものであること」だ。多数の出展の中で目立たねばならないし、かといって商品よりも目立つようでは困る。


今回ちょっと面白いと感じたブースをふたつ紹介する。

リヤカー改造屋台


リヤカーに大きな箱を作り付けてある。側面を開いてカウンターとし、反対側は棚になっていて伸縮性ポールで引き出される構造。商品展示スペースも充分、在庫管理も万全、何よりブースの移設が容易だ。なんと機能的か。
まさかこれを牽いて運搬するわけでもなかろうが、駐車場からの搬送では車輪があることが大きな助けとなろう。

ウォークスルー


中合わせの2ブースを借り切って作られたウォークスルースペース。曲面の壁に囲まれた中央に大きな木、その周囲を通って商品を見る。面積のわりに展示量を稼げない感はあるものの、全体の雰囲気演出としては秀逸。