セガはガンシューが好きすぎる。アーケード用ガンシューの50%以上は、多分セガの製品だ。意外にも、ハンドガン以外を採用したタイプは全然作らないんだけど。
2Spicyはセガお得意の、ジャンキーでラフなテイストを強く押し出したデザインの筐体。黄色と黒でまとめられ、ロゴは油性ペンで殴り書きした感じ。
これまでも2人プレイのガンシューティングそのものはあったが、どれも2人が協力プレイする形式で、対決要素は専らスコアに限定されていた。2Spicyはもっと直接的に、2人のキャラが打ち合って相手を倒す。キャラ毎に銃のタイプが異なるなど、「銃を使う」という以外の点では完全に対戦格闘のノリだ。足下のペダルで左右に移動し、隠れる場所を変更できるが、彼我の位置に関らず、銃を向ければ相手は常に正面にいる。格闘ゲームでは横視点を維持していたものが、自キャラ後方視点になったという以外の点では相変わらず平面的であるのは少々残念なことだ。できればバーチャロンのように平面を離れ、あるいはFPS的に空間を自由に移動する形式にしてしまっても良かったのではなかろうか。
