投げ銭は死んだか

はてなブックマーク投げ銭機能が付いて投げ銭界隈がちょっと盛り上がってから2年。ほんの一時期のブームに終わり、送受信ともめっきり落ち込んだ……とか書こうとしていた矢先、お二方からポイントを頂いた。有り難うございます。


それはそれとして、結局投げ銭にはBlogosphereを変えるまでの力はなかったようだ。それは何故だろうか?原因をちょっと考えてみた。

有料だから

結局はこれが一番大きいような気がする。投げ銭は直接的に金額で関心の度合いを示す行為であるから、僅かばかりとは言え身銭を切る必要がある。
Webの情報は基本的に無料との認識を持たれていることも大きいだろうが、もう一つの理由として「小銭がない」というのもあるのではないかと思っている。現世の投げ銭は「財布に残った小銭を投げる」意味合いが結構強い。つまり小銭がなければ投げない。そしてネットでは、その小銭に相当するものが存在しないのだ。
例えばはてなポイントが1はてな=100円で、小数点以下第2位までで表されるものだったら、この辺りも少し違っていたかも知れない。「.35余ったから誰かに投げようか」とか。
流石に「ポイントを切り上げて小数点つけろ」とアイデア出す気はないが。

閉鎖的だから

はてなポイントによるメッセージのやりとりは外部に表れない密談的なものである。それが必要な曲面もあるが、メールや何らかのメッセンジャなどでのやりとりを行なえない相手に、外部に知られないようにメッセージを送信せねばならない場面は多くないのではないか。ましてそれが有料であれば。
三者が読んで構わない会話ならば、むしろ公開された方が望ましい。それが第三者の反応を誘発し、情報として発展する可能性があるからだ(逆に荒れのリスクもあるが)。
あるエントリに対する応援の意図でポイントを送信するならば、むしろそのやりとりは公開的である方が望ましいのではないか。自分の意図が第三者にも明確に伝わる。無論それをポイント送信+コメントやトラックバックとして行なっても構わないのだが、一括で済ませることができるならばそれに越したことはない。
……は!つまりトラックバック/コメントの際にポイントを送信する機能があれば良いのか!て既に登録されて検討中だった>idea:5077