「はてなポイントシステムの見直しについて3」 http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatena/20060711/1152585482 いつも、はてなの重大な周知は緊急で、方法が適切でない気がします。 この2日間ほどはてなにアクセスできずに周知を見落としだだけで、これまで以上の手数料を取られる羽目になり、逆にポイント交換の停止は3ヶ月の猶予があるため、まだまだマネーロンダリングに利用される可能性が大です。 皆さんの意見に興味があるので聞かせてください。

是非を問うのは悪いことではないのだが、なんというか質問者の姿勢が基本的に糾弾傾向にあるようでちょっと気になる。
いや、批判ならば構わないのだけれど、これはどちらかというと邪推の類ではないだろうか。

邪推すれば、この手数料の値上げで得た利益は、ポイント交換費用になんて使われないのでしょう。他に流用されるんですよ。スタッフの飲み食い代とかにね(できれば、はてなに反論していただきたい)。

反論は可能だろうが証拠は提示できそうにないので無意味。

ご存知のとおり、はてなはユーザの本人確認をしていません。違法に入手したカードでポイントを購入し、架空の口座(もちろんユーザ登録名は架空名義)を用いて換金すれば、足はつきません。
この方法を撤廃することに反対はしませんが、単にこの措置は"はてな"の責任逃れであって、途中のステップが増えるだけで、ポイント交換した先で換金率の高い商品購入をして、それを現金化すれば同じことです。
むしろ、ステップを増やしているだけに、マネーロンダリングに加担しているとも取られかねません。入り口がユルユルで出口は自分のところで管理しないやり方です。なんだか、どこかの政府みたいです。


はてなポイントは"はてな"内で完結させるべきなのです。"金"でみせかけのユーザを獲得するやり方は時代遅れです。すくなくともweb2.0の先駆者を名乗ろうなんて甚だ滑稽です。

まあ確かに、はてなが入金だけを取り扱って消費部分が他社に渡ることで、金の流れが見え難くなるのは否定できない。しかし取り扱い可能な上限額は10万円、これはロンダリングに利用するには制限がきつすぎる。仮に1千万を洗うとすれば100人分のユーザーアカウントが必要になり、それを1箇所で集中運用すればIPアドレスなどから不正利用が感知されるし、また商品購入→換金の流れは(店ごとグルでもない限り)換金率が低く利が出ない。


そもそも、違法に入手したカードと架空口座の時点で既に違法行為であって、それははてなの責任ではない。
はてな(に限らずほとんどのWebサーヴィス)は確かに本人確認が甘いが、換金の際にそれは問題にならないはずだ。クレジットカードの認証が行なえるということはカード利用者本人であると信用するのが原則だ(それを疑ってはオンライン決済などできない)し、口座についても同様であり、それははてなへのユーザー登録がどうであろうと関係ない。
ついでに言えば、その問題についてははてなは積極的な方で、だからこそ正しい個人情報登録を義務化しようとしたのだし、それはユーザーによって否定されて現在に至るのだが。
無論、それ自体はid:doriaso氏の関与するところではないかも知れないが、少なくとも「そうしていないから悪い」と責めるのは少々お門違いではないかと思われる。


楽天Amazonでも個人情報が真かどうかの確認は特に行なっていない。しかしサーヴィス内容に商品の配送が含まれるため、少なくとも届け先住所が正しいだろうことはほぼ保証されることになる。それは性質の違いであって、はてなの管理が甘いわけではない。


はてなポイントはてな内で完結しても構わないとは思う。というか、実際のところ回答や投げ銭で貯まったポイントを換金した例などほぼ皆無ではなかろうか。そういう意味では元々閉じられていたのだ。
ただ、はてながサーヴィスを開始した時点ではまだ人力検索への質問以外にポイントの使い道がなく、「購入してみようという気が起こらない」→「人力検索が利用されない」という事態を防止してサーヴィスの幅を広げるために換金可能としたのだろう。極論、換金不可能だったらはてなは潰れていたかも知れない。
その後有料サーヴィスを開始し、また日記の書籍化やTシャツ販売などを行うに至ってはじめて、はてなポイントは内部で完結できるようになったのだ。
ともあれ、Web2.0云々*1はこの際何の関係もないただの雑言に過ぎない。

*1:しばしば先駆者的扱いを受けはするが、自ら名乗っていただろうか?