なんだか知らぬが2005年末頃から携帯に届くspamメールが激増した。これまでは精々が週に5〜6通程度だったのが、今や1日に十数通である。
ところでPC用アドレスには毎日数十通のspamが届いているが、フィルタの御蔭で殆どは自動的にspam分類されるので目にする量はずっと少ない。しかし携帯にはそのフィルタがないので、実質的な迷惑料は遥かに上となってしまう。
大量配信を受けるYahoo!などのフリーアドレスではサーバー側でspamフィルタを保有しており、恐らくは一箇所から大量着信したものを自動的に振り分けているのだと考えられる。それほど難しい仕組みとは思われないが、なぜ携帯キャリアはそういう機能を組み込まないのだろうか。
考えられるのは、PCと違い迷惑メールに分類されたものの確認が容易でないことか。自動分類である以上間違いはあり得るから、消去前に確認した方が安全であるのは間違いないが、携帯ではそれが結構な手間となる。であれば最初から全部見せておき、手動削除してもらった方が話が早いというのも理解できる。
しかし、既にメールは（そのままでは）実用的な通信手段としての機能を失いつつあり、フィルタを通すことでどうにか正常に取り出せているのが現状である。そのことは携帯に於いても例外ではなく、何らかの手段での正常化が望まれる。
そこで、オンラインアドレス帳と組み合わせて利用するというのはどうだろうか。つまり、無条件で受信して良いアドレスをサーバーに登録、それ以外はspamフィルタをくぐらせる。こうすれば、間違えてspamに分類してしまっても被害は少なく済む。
