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「帝都高速度交通営団」という名称の中二感について


確かに「帝都高速度交通営団」は何か心をくすぐるものがあるが、それは一体どこから来るものか。

この語は、分解すれば「帝都」「高速度」「交通」「営団」から成る。それぞれの部分を類似する別の語に置き換えてみると、たとえば

  1. 東京高速度交通営団
  2. 帝都快速交通営団
  3. 帝都高速度鉄道営団
  4. 帝都高速度交通公社

どうだろう。2や3は大して印象変わらないのに対し、1や4、特に1はかなり印象が違ってこないか。
もっとも、それは1や4の語が重要だということではなく2や3で置き換えた語が1や4よりも元とイメージが近いだけかも知れない。念の為、今度は類似性の低い語に置き換えてみる。

  1. 全国高速度交通営団
  2. 帝都地下交通営団
  3. 帝都高速度飛行営団
  4. 帝都高速度交通会館

やはり2や3がそれほど変わらないのに対し1や4は……いや4はなんかこれはこれで別の……
ともあれ、どうやら帝都高速度交通営団の中で重要な要素は「帝都」と「営団」であるらしい、ということがわかってきた。

では、次に「帝」と「都」「営」と「団」のどちらの影響が大きいか、ということを考える。
帝の字を変えると、

  1. 王都高速度交通営団
  2. 首都高速度交通営団
  3. 京都高速度交通営団
  4. 東都高速度交通営団

都を変えると、

  1. 帝国高速度交通営団
  2. 帝京高速度交通営団
  3. 帝政高速度交通営団
  4. 帝立高速度交通営団

事前に「帝」の字が重要ではないかという予想を立てていたのだが、実験してみると意外にも同等、あるいはむしろ「都」の方がちょっと影響強い感じさえしてくる。
ただこれも、語としての印象、あるいは字面としての密度が問題なのかも知れない。敢えて「語として成立しない組み合わせ」で、画数の多い漢字と少ない漢字を考えてみよう。

  1. 可都高速度交通営団
  2. 帝可高速度交通営団
  3. 亀都高速度交通営団
  4. 帝亀高速度交通営団

なかなか甲乙付け難い。どうやら帝にも都にも強い中二パワーが宿っているようだ。

次に、「営団」についてもやってみよう。

  1. 帝都高速度交通公団
  2. 帝都高速度交通楽団
  3. 帝都高速度交通集団

  1. 帝都高速度交通営業
  2. 帝都高速度交通営倉
  3. 帝都高速度交通営利

なんかこちらは「どっちを変えてもイマイチ」感が……まあ交通楽団とかは別の方向でちょっと楽しいが、ともあれ「営団」は2文字セットでこそのパワーであるようだということがわかってきた。

ということは、「帝都」こそが「丼三杯いける」感の最大の源であり、「営団」という他ではちょっと見ない字面がそれに更なる力を添えており、他はわりと(硬い感じでさえあれば)何でも行けそうだということが見えてくる。
営団 - Wikipediaによれば営団は「経営財団」の略で、他にもいくつかあったらしい。それらの名に帝都を冠したものはないが、同様に付加してみると、

  1. 帝都住宅営団
  2. 帝都農地開発営団
  3. 帝都中央食糧営団
  4. 帝都産業設備営団
  5. 帝都重要物資管理営団
  6. 都交営団

おお、なかなか。そもそもが公営の硬く古めかしいネーミングである営団が「帝都」の響きを得てますます……