子供向けに自作

長女がいつもボードゲームを羨ましそうに見るので、ちょっと子供向けのゲームを探してみる。
ドイツゲームと言えど、この年齢の子供向けとなると基本的にほとんど運のみでゲームとは言い難いものが多く、半ばインテリア雑貨的にテイストで選びがちなのだが、そういうゲームをさせることに抵抗があって購入を躊躇していた。かと言ってもう少しゲーム的になると理解・運用が困難になる。
で、探した中で最も良さそうに感じたのが仔やぎのかくれんぼ。ごく単純な記憶力ゲームなのだが、やっているうちに増減する数を記憶しておくのが意外に難しいようで、大人でもそれほど勝てるものではないらしい。
手持ちの資材でそれらしいものを用意できそうだったので、適当に自作してみる。

無印のクラフト封筒に自家製の仔山羊スタンプと数字を捺し、中にダイソーの木製チップに山羊を捺したものを入れる。最初はどの封筒も5匹づつだが、ダイスの出目に従い封筒の中身を当てると、そこから1匹救出できる。逆に外れると1匹戻さねばならない*1。つまり、プレイが進行するに従い各封筒の数が変化してきて、どの封筒に何匹入っているのか解らなくなってくるのだ。
いずれかの封筒に入っている仔山羊が0になったらゲーム終了*2、その時点で手持ちの仔山羊数で勝敗を決する。


本当はこうして自作してしまうのはあまり褒められた行為ではない。単純に言って海賊版であり作者の利益を損ねるものであるから極力自粛すべきで、最大限譲歩しても絶版で入手困難なものの複製、またはごく一時的な備え(例えば一回性のゲーム大会での利用など)に限定すべきであろう。
しかしまあ、それはそれとしてコンポーネントの完成度には満足している。難を言えば元製品では数ではなく色ダイスとすることで数字を認識できないユーザでもプレイ可能*3であること、封筒ではなく伏せた椀状のもので数の確認が容易であること、また容器に仔山羊の隠れ場所が描かれており物語性を感じさせること、など非常に完成度の高いコンポーネントなのだが、流石にそこまでのものにはなっていない。しかし色味/素材の統一により結構雰囲気のあるデザインにはなったのではないだろうか。
差し当たり自社製品の使用例として掲載しておく。いずれはこのようにして製品の製造販売も行なうかも知れない。

*1:多分この辺り、オリジナルのルールとは異なる

*2:これもオリジナルでどういう処理なのか不明だが、多分そう間違ってはいないと思われる

*3:計算は必要なので、大した利点にならないような気もするが