ダイヤモンド・ダイス

『ダイヤモンド』と言えばフェドゥッティとムーンによるチキンレースボードゲームの名作であるが、あれのルールを考えているうちにふと「これってダイスゲームにできるんじゃないか」と思い至った。


原作では1〜15個のダイヤが描かれた坑道カード及び危険カードが混ざった山をめくり、出たダイヤは今いるメンバで山分け/残りは放置して前進。毎回のカードオープン前に「ここから先に進むか」を決め、引き返すメンバは坑道に残されたダイヤを回収できる。先に進むメンバは更なる収穫を得られるが、進むうちに出現する「危険」カードに同じ種類が2個出たら探索は失敗、道中得た儲けは0になる。
適切なタイミングで引き返せば儲けを確保できるし、一人で引き返せれば置き去りにしたダイヤを独占できるが、複数で引き返すと実入りが少ない。ある程度我慢して薦めばより多くの儲けを手にできるかも知れないが、フイにする危険性も高くなる。


で、これカードの代わりにダイス振る形にしてもいいんじゃないだろうか。
6面ダイスを7個振り、出目から7を引いたものをダイヤの数とする。配分して残りを積み立て、また振り直す。この時、前回よりも大きな目を出せなければ落盤が発生し探索は失敗となる。
自分の番を迎えたプレイヤーはここで引き返すか、更に進むかを選択できる。引き返すなら積み立て分を受け取ってドロップアウト、残りのメンバでゲームを進める。
進むなら、現在の目を見ていくつ保留するか決める。保留したいダイスの数だけ積み立てに支払い、その分を取り分けて残りを振り直す。


ライアーズダイスとダイヤモンドを合わせたようなものとして考えてみた。ただこのルールでは、ダイヤモンドのように進退の判断がバッティングしない。また(やろうと思えば)手番プレイヤーが敢えて保留せず失敗させることで今回の見入りを0にして、それまでの収益で逃げ切るような戦術も狙えてしまう。良くも悪くもダイヤモンドと違うゲームだ。これで面白くなるのかどうか。
ブラフのように全員で振って進退表明するような処理でもいいかも知れない。その場合にダイスを何個にするか、出目に対しダイヤを何個にするかが難しいところだが。

ブラフ (Bluff) ボードゲーム

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