始まったばかりのソーシャルゲーム「街コロマッチ」で遊んでいる。
ボードゲーム版とは似ているようで色々違う。
大きな差は、「デッキを構築する」ことだ。1〜12の目それぞれに最大5枚のカードを割り当て、ゲーム中これらをランダムに引いて配置してゆく。
また施設は自分の手元に並べるのではなく12×5のボード上に配置する形になっている。元の街コロでは施設ごとに枚数が限定されていたが、街コロマッチでは配置可能マスが限定されるわけだ。
ボード上で自分の施設同士を隣接させてゆくとコンボが成立し、収益が向上する。また置きたいマスに既に他人の施設がある場合、「配置コストの2倍を相手に払って」上書きすることも可能だ。
勝利条件が「ランドマークの建設」であることに変わりは無いが、全般に施設の収益に対しランドマークの建造コストは低めで、出目によっては3ターン程度で決着してしまうこともある。このあたり些か運ゲー感は否めない。
元々、街コロは収益が完全に出目次第なので、カードの購入によってどう最適化してゆくかを競うゲームなのだが、街コロマッチの方は利用可能カードもランダムに引く形となったので本家よりも運の要素が強く出る。無論それを技術側に寄せる要素として「デッキ構築」があるものの、それに使えるカードはランダムガチャの引き次第であるわけだから、三重に運ゲーではある。
恐らく、そのあたりの運ゲー感を少しでも緩和しようという意図なのだろうと思われるが、簡単な目押しによる出目の指定が可能になっている。ただし指定目が出るかどうかは結局のところ運次第だ。
さて、そんなゲームを多少なりとも「攻略」してみようと思う。
まず始めにちょっとしたアドヴァイス。画面左上のアヴァターアイコンからプロフィールの編集が可能だが、ここで「お助けカード」を差し替えておくこと。現状ほとんどの人がデフォルトの麦畑固定になっており使えないことこの上無い。
また街の景色も編集可能だが、これは(僅かではあるが)定期的なコイン収入を兼ねているので、気合を入れて「自分だけの街」を作り上げておこう。
ストーリーを進めてゆくだけで有料アイテム「ダイヤ」も結構手に入るので課金ガチャ可能だが、その他に無料アイテム「コイン」でのガチャもあるのでカードはわりとガンガン引ける。しかしカード保持枠が少ない上にゲームには使用できない「進化」素材も枚数制限のうちなので、枠はそれなりに拡張せざるを得ないし、また可能な限り強化・進化で枚数を減らすようにする必要も出てくる。
とはいえ初めのうちは進素材自体の入手が難しいのでなかなか思うように進化できずに困る。ひとまず、同種多数入手できる進化素材自体も進化が可能なので、それで枚数を調節してゆこう。
……ところで一部カードの進化系統がなんかおかしいというか、メイド喫茶や美術館が進化によって立体駐車場になるの謎すぎるんですが……それは進化というか経営不振なのでは……
進化だけでなく、カードのレベルアップにより収益が強化されるので、主力になるカードを中心に積極的に強化しておくこと。微々たるものではあるが、コンボさせるとそれなりの差が出てくる。
街コロマッチでは最大4デッキを保存し、切り替えてバトル可能である。またゲームの仕様上、ダイス目が1D6限定、2D6限定、1D6・2D6選択可能の3タイプのバトルが発生するが、当然ながら1d場では7以上のカードが、2d場では1のカードが無意味になるので、それらを考慮して3タイプのデッキを用意しておくことが望ましい。
1d場用のデッキは1〜6の目それぞれの確率が一様であるから、カードは最大枚数で積んで良い。しかし2d場では中央値の7が最も出やすく端の2や12はほとんど出ないから、それに応じて枚数も調整すべきだろう。具体的には2・12は1枚あれば良く、3・11が2枚、4・10が3枚、5・9が4枚、6〜8が5枚というような勾配を持たせることで狙い易い目を確実に押さえることができるはずだ。
街コロにも街コロマッチにも言えることだが、勝利条件はランドマークの建設であり、そのための資金を素早く確保することがゲームの目的だから、基本的には横方向に手を広げるよりも縦方向に集中させて「1手番で大きく稼ぐ」方が重要性が高い。また「他人が資金を貯めたら敗北」なので妨害のために資金強奪の可能性を作っておくことも必要になるが、目が(ある程度)コントロール可能である以上は相手に踏ませる赤系施設よりも自分が踏んで奪える紫系の方が強い。
逆にいつでも収入になる青系は1回の収益が低めなので、資金源たることを期待するというよりは相手の目にかぶせて「振り切られない」方向の使い方になる。
色々とやっても結局は運ゲーである。勝てなかった相手でも3回ぐらいやれば運良く勝てたりするので、ストーリーは(Normalモードなら)それなりに進むだろう。ただしボス戦はちょっとインチキ臭いというか、「ボスはランドマークひとつでも建てれば勝ち」「自分は2つとも建てないと勝てない」ルールである上に、相手の施設はレア度の高い高収益施設なので、妨害特化で「勝たせない」構えが必要になる。また2つあるランドマークの建設順を間違えると、相手の収益を強化してしまいあっさり負けるので注意(ランドマークは建てた当人だけでなく相手もその効果を利用できるのである)。