事前予想通り、iPhoneからPhoneを取ったものが登場。特筆すべきは、WiFi+ブラウザ搭載で直接(無線LAN環境さえあれば)内蔵Safariによるブラウジング可能であること、及び直接iTunes Storeからのダウンロードが可能であること。
これまでiPodの数少ない弱点として挙げられてきた「パソコンがないと使えない」という点。携帯電話では直接のブラウジングと曲購入が可能であり、それなりのユーザ数がいる。MSのZuneなんかも直接ダウンロード可能を謳っていたような記憶がある。それだけ、みな最大のライヴァルであるiPodにつけ入る隙として認識していたのだろう。しかしiPod Touchによって(正確にはiPhoneによってとすべきだが、国内ではまだ展開していないので)その隙が埋まったことになる-----無論、WiFi環境という制約はあるが。
携帯電話側からすれば微妙なところだ。曲がりなりにも自前の通信機能を有し単体完結する携帯電話に対し、インターネット接続を無線LANに依存するiPod Touchは「PCなし」の利用者にまでは波及し難い。iPodのためだけに無線LANが導入されることはまずないだろうし、気軽に使えるほどフリースポットが存在するわけでもない現状、LISMOをはじめとする着うたサーヴィスを脅かすほどのものとは言えまい。とは言え差別化が難しくなりつつあるのは事実だし、今後の無線LAN普及状況次第ではどう転ぶか判らない感じはある。
正直もう今日にも買いたいぐらいなのだが、衝動が抑えられて喜ばしいことにというか残念なことにというか、最大16GBまでしかリリースされていない。既に20GBを使い切っている現状、それ以上の容量が出るまで様子見である。
たいへん珍しいことに、本日から販売を開始するのはオンラインストアのみで、店頭販売は直営店も含め未入荷、週末までは入荷予定なしとのこと。