ニセ科学の見分け方

ニセ科学には割合明白な特徴があって、慣れさえすれば簡単に見分けられる。日頃から意識しておくと、怪しい代物に騙されずに済むかも知れない。

  1. 説明に含まれる科学(っぽい)用語のうち、正確に意味を知らない言葉を調べてみましょう。これが科学用語の解説などではなく製品説明しか出てこないようだったら、まず間違いなく科学用語ではなく造語です。
    • マイナスイオンなどは広く膾炙しているので肯定的な用語解説も存在しますし一見科学っぽく見えてしまいます。注意すべきは「関連製品を扱っているサイトの情報かどうか」、「否定的な情報も見てみること」。
      • 関連製品販売元が出している情報はあまり公平な視点とは言えません。第三者による検証を探しましょう。
      • 疑問を呈する情報にも当たることが重要です。決して否定情報こそが真実というわけではありませんが、見比べて「どちらに説得力を感じるか」を考えてみましょう。
  2. 「奇跡」とか「神秘」とか、そういう科学的でない謳い文句が入っているようなら、非常に高い確率でそれは非科学です。
    • 自然由来のものであることを強調するのも非科学的である可能性が高いと言えます。
      • 「天然だから安全」「天然だから科学的生成物より良質」ということはありません。漢方薬にも副作用はあるし、弱毒化ウィルスによるワクチン接種の方が天然ウィルスへの感染より安全です。
  3. 良い効果ばかりが挙げられていてデメリットがどこにもない、とりわけ効果が素晴らしく大きいのに何の反作用もないような書き方だったら、それは非科学か、もしくは不誠実です。
    • どんなものにもメリットとデメリットがあり、それを天秤にかけてメリットの方が大きいと判断した上で利用するものです。デメリットを隠してメリットばかり強調するのも、逆にデメリットばかり騒ぎ立ててメリットを考慮しないのも、どちらも非科学的です。
  4. 大学教授など信頼できそうな肩書によるお墨付きがあるようなら、その肩書で検索してみましょう。時々、専門家でもなんでもない人のお墨付きでもっともらしく見えていたり、大学や専門機関のようでいてペーパーカンパニーだったりする場合があります。
    • ちゃんとした研究機関や研究者の名前であっても、本人に無断で使用していただけというケースもありました。この辺は流石に、直接問い合わせないと判らないところ。