【試案】個人認証システム連動削除機能

2ちゃんねるの問題点が究極的には「個人/組織にコントロール権のある情報が削除できない」ことにあるのだとすれば、そこをシステム的に処理することで現状をかなり改善可能なのではないか。


ここで重要なのは、あくまで書き込み自体は匿名のままに、削除権限を書かれた側に持たせることである。これによって匿名性を保ったまま、問題のある情報が長く晒されることを防止する。
具体的には、

  1. 住基ネットなどを経て身元確認情報を送信、削除者が確かに本人であることを証明する。
    • これは外部の証明サーヴィスとして存在しても良い。
  2. 2ちゃんねる側で書き込み情報と身元情報をマッチ、高精度で一致するものについては削除する。
    • 住所、氏名、電話番号などの情報が書かれているものと一致すれば本人に削除権のある情報と見做し削除処理。このとき、間に余計な文字を挟んだり一部伏せ字にするなどの攪乱にどの程度対処するかが問題。人間が読んで明らかに内容が特定できるものとぼかしてあるものを撚り分けなければならない。

これで、個人情報に類するものは書かれた本人が削除できるようになり、削除できないものは特定できない程度にぼかされたもののみになると期待できる。
実現のためには信頼できる身元証明サーヴィスと、それと連動するシステムが必要になるが、その辺の仕様は私の関与するところではない。


この方法を以てしても「削除されたことで情報の真実性を裏付ける」可能性は否定しようがない、のだけれど誹謗中傷の類いについては削除と真実の相関はないのであって、削除イコール真実という判断は短絡的に過ぎる。実際に確認できることがあるとすれば、「書かれた人物なり団体なりが実在する」ということのみ。まあ、それ自体個人情報保護の観点からは好ましくないだろうけれど。