適正な議論のために

最近、両者の基本姿勢が違うために噛み合わない議論をいくつか見てきた。
往々にして、傍目から見ると何が問題になっているのか良く判るのだけれど、渦中の人物は互いにそこのところ無自覚だったりするもので。
議論の最中に気を付けるべきポイントを挙げてみた。

  • 論争の勝利を目的にしないこと
    • 相互理解のための議論であって決闘ではない
  • 互いの争点を明確にすること
    • 自分が問題視しているポイントを的確に表現し、また可能ならば相手が問題視している(と自分が理解した)ポイントを提示し、相互に確認する
  • 事実誤認の指摘には感謝の念を
    • 間違いは恥ずかしいことではないが、間違いを正さないのは恥ずかしい
  • 根拠を明確にすること
    • データを提示するなら出典も明示し、検証可能性を高める
  • 感情的にならないこと
    • 不快であると感じたポイントは伝えて良い。ただしそのことで決して謝罪を求めず、単なる問題点の指摘に留める
    • 相手の争点が感情にある場合、そもそも議論にならないので早々に打ち切るのが望ましい
  • 相手が失礼な態度であればあるほど冷静に、淡々と、紳士的に
  • 可能であれば公開の場で議論する
    • メールやプライヴェート・メッセージによるやりとりではなくBlogコメント欄やトラックバックによる議論が望ましい。
    • きちんとした議論ならば第三者にも役立つし、そうでないならそもそも議論すべきではない