どうも松永氏がオウム真理教の信者であったという事実に対する否定的な反応の殆どは、ある種の恐怖心に基づいたものなのではないかという気がする。
http://d.hatena.ne.jp/Schwaetzer/20060323/p3
「個人的感懐である「恐怖」の吐露と、「まだ足りない」「書き方が悪い」くらいのことしか書いていない。」ってことだとあたしは思ってますよ
http://d.hatena.ne.jp/mine-D/20060317/p1
本件に絡んだエントリーで「理屈では分かるが心理的に怖い」というものをいくつか読んだ。人間は感情的動物である以上、恐怖を完全に抑えつける事は不可能である。しかしまた情報の欠如が恐怖を倍増させるというのも事実である。
或いは恐怖によらず、理知的な判断の結果としての批判もあろうが、私には何らかの宗教に入信している/過去に犯罪的行動を行った組織に属していることが批判の理由になるのに情緒面以外の正当性があるようには思えなかった。
恐怖心は判断力を鈍らせる。関東大震災の朝鮮人虐殺を例にとるまでもなく、誤った判断から取り返しのつかない事態を招く例は多い。
言論のみだから害はない?いやいや、既に実害も出ているのだ。もはや笑い事ではない。
どうか今一度、恐怖心に曇らされぬ目で冷静な判断を。