gooとの往復書簡

さて、件のID騙りの件でgooに問い合わせていたのだが、なんと13日夕刻に送ったメールへの返信が今日になって漸く来た。全然問題が解決していないので、暫くその内容をここで公開しつつ落とし所を探る。


まずは前回こちらから送った内容を載せるべきところなのだが、実はメーラー不調につきWebメールで送信したところ、デフォルト設定が送信メッセージを保存しないようになっていたため、手元に原文がない。
残念ながら返信にも原文が載っていなかったので、記憶を頼りに書き直すことにする。
そのため細かいところで表現に違いがあるものと思うが、文意に大きな差はない筈である。

私からgooへの最初の問い合わせ内容

blog.goo.ne.jp/hatena-docseri/c/640319a166846f6e5939fb0dae068f1d
上記に於いて、明らかに私を含む複数の人物の名誉を損なう行為が確認されております。
以前もblog.goo.ne.jp/docseri/e/4f1721c8639977722fed0abee779dae0にて同一人物によるものと思われる名誉毀損行為があり、貴社に問い合わせを致しましたが、その時はあくまでIDの削除請求であり、これに対し「明らかに実名、住所など個人を特定した情報が晒されているのでない限り対処しない」という回答を頂きました。

docseriというID/ハンドルは私が2001年頃から継続使用しているものであり、また2007年9月に上記を含む複数Webサーヴィス上での連続名誉毀損行為が発生するまで類似IDの使用例が一切見られなかったIDです。
またhatena-docseriというIDは明らかに私がはてなで利用しているID:DocSeriを指しており、また上記ページのカテゴリなどにも私のブログタイトル「妄想科學日報」を使用していることから、私が書き手であるかのように見せかけようという意図が明白です。
以上のことから今回のID剽窃は単なる偶然などではなく明らかに悪意に満ちた行為であると言えます。

またページコンテンツについても私以外の複数人物を名指し(ハンドルですが)で中傷、もしくは自分のプロフィールであるかのように見せかけて他人のプロフィールを使うことであたかも誹謗中傷を行なうような人物であるかのように見せかける手口が使われており大変悪質です。

以上のことから、上記2ID(hatena-docseri及びdocseri)についてのアカウント停止、及び利用者の個人情報開示を請求したく申請致します。

1年半ほど前にほぼ同様の件で問い合わせした時の回答を踏まえ、今回は単にIDの剽窃だけではなく明らかに私を指していると言える理由を具体的に指摘しての問い合わせとした。またIDの停止のみならず「誰がそれをやっているのか」を明らかにせよという要求を行なった。
これに対する返信は以下の通り。

gooからの返答

お問い合わせいただきました件ですが、
gooブログでは、誹謗中傷を受けているご本人様からの
申告に対応を行っておりますため、ご申告者様の氏名、及び
具体的に名誉毀損が行われているとされる箇所をご指摘の上、
再度お問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

なお、ハンドルネームに対しては、
弊社では対応いたしかねます。ご了承ください。

また、個人情報の開示につきましては、誠に恐れ入りますが、
メールでのお問い合わせは承っておりません。書面でのみ
受け付けを行っておりますので、以下の書式を参考に、
弊社まで郵送をお願いいたします。

http://www.telesa.or.jp/guideline/pdf/isp_disclose_form_030430.pdf

発信者(ブログ開設者)の情報開示につきましては、
原則として、権利侵害を受けているとされるご本人様のみ、
請求を行うことができます。従いまして、ご本人様であることを
確認できる公的身分証明書(住民票の写し、パスポートの写し、
運転免許証の写し、印鑑登録証明書※申請書の印影と同一
のもの)いずれかをご同封いただきますようお願いいたします。

【提出いただくもの】

・発信者情報開示申請書
・公的身分証明書の写し

上記を郵送にて、以下までご送付いただきますようお願い申し上げます。

〒108-0023
東京都港区芝浦3-4-1グランパークタワー6階
NTTレゾナント株式会社 メディア事業部 マーケティング部門 CS担当

ご送付いただく書類を弊社にて受領後、
ご依頼事項について検討させていただきます。

発信者情報の開示に関しましては、『本人(ブログ開設者)が
当該情報の開示に同意する』か、『相手側(ブログ開設者)が
明らかに法を犯していることかつ違法性阻却事由が存在しない』と
明確に判断できない限り、開示に応じることが困難でありますので、
上記手続きを行っていただいたとしても、必ず開示に応じることを
お約束するものではございません。あらかじめご了承いただきますよう
お願い申し上げます。

回答につきましては、弊社にてブログ開設者への照会を含め、
プロバイダ責任制限法に準じた対応を行いますことから、
申請書受領日より20日前後を目処に、書面にて回答させていただきます。

以上、大変お手数ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

【ご参考】
プロバイダ責任制限法関連サイト: http://www.isplaw.jp/

前回と返答内容にほほとんど差がない。個人情報の開示を要求したため、その手続について案内が追加された程度である。
そもそもこの件に関して言えば、私への名誉毀損は婉曲的である。直接に悪意が向いているのは私ではないが、その名義として私を騙ることで間接的に私の名誉を毀損するという変則的な手法を採っているので、Blogに記載された本文に関して言えば私から要求できることは特にない。
従って私が指摘可能な具体的に名誉毀損が行われているとされる箇所は最初の問い合わせで示されている通り「hatena-docseriというIDは明らかに私がはてなで利用しているID:DocSeriを指しており」「上記ページのカテゴリなどにも私のブログタイトル「妄想科學日報」を使用している」という部分になる。
敢えて他に傍証を挙げるとすれば、ほぼ同様の内容で他サーヴィスへも多数ページを作成していること、また(こちらは同一人物である保証がやや弱いが)この件に関して前回私が書いたエントリを2chの様々なスレに嘲笑的に書き込んでいることぐらいのものだろう。但しこれらは私への悪意を裏付けるものではあるが、gooの管理範囲ではない。
何にせよ、あまりに「関わりたくない」的な意図が見えすぎるので以下のように返信した。

gooへの返信(文意再現)

確かに今回の件ではひとつとして法で定められた個人情報と言えるものが晒されてはいないが、IDの模倣、タイトルの剽窃、ハンドルの詐称などを総合してみれば特定個人格を中傷する意図が明白である。
『ハンドルでは個人情報でない』とだけを根拠に 黙認を決め込むことで、結果として明らかに悪意を持って行動しているユーザを黙認/保護する形になっていることをどのように受け止めているのか。
また「侵害を受けている本人であることを証明しないと対応しない」とあるが、私の個人情報そのものではなくWeb上での確固たる人格に対しての侵害である。どうやって当人でることを証明せよというのか。
実名ではなくとも著者筆名に対する中傷などは立派に名誉毀損となり得る。類似性のないハンドル/IDの類への中傷がそうでないと言える根拠は何か。
返答を強要するものではないが、非回答もひとつの回答と受け止める。
尚、一連のやりとりは公開させて頂くので悪しからず。

前述の通り文意を再現したものなので文体などはこれと同一でない。
前回を受けて具体的に、通名であろうとも悪意を向けた先が単一人格に特定可能である限りは名誉毀損となり得るということを説明したつもりである。

gooからの回答

お問い合わせいただいております件ですが、
「『ハンドルでは個人情報でない』とだけを根拠に
黙認を決め込む」とのことですが、弊社は、
「ハンドルネームに対しては、弊社では対応いたしかねます」
とのみ申し上げたかと存じます。

一般に、名誉毀損やプライバシー侵害等の権利侵害は、
実在する特定の人物を対象とする表現があって
初めて問題となって参ります。

そうだとすれば、一般に、ハンドルネームは匿名情報である以上、
これに対する誹謗中傷が行われても、実在する特定の人物を
対象とする表現とは言えず、権利侵害は問題とはなり得ません。

なお、「IDの模倣、タイトルの剽窃、ハンドルの詐称」などの
特段の事情は、当事者ではない弊社では判断しかねますので、
これらの事情をご提示されても、弊社としては判断の材料とは
致しかねます。

ただし、以上のご案内は、
あくまでハンドルネームそのものに関するものでございます。

したがいまして、ハンドルネーム以外の掲載情報につきましては、
別個の判断となって参ります。

ハンドルネーム以外の点において、
具体的にどの箇所が権利侵害があると主張されるのかにつき
現段階ではお客様から摘示をいただいておらず、
対応ができかねますので、まずは、権利侵害とされる箇所を
具体的かつ網羅的にお知らせいただけますでしょうか。

以上は、プロバイダ責任制限法及びそのガイドラインに基づく
適正な手続きに則ったものであり、弊社独自の解釈に基づく
運用ではございませんので、何卒ご了承いただればと存じます。

前回の「一連のメッセージを公開する」に反対はなかったので了承と受け取り、こうして全文を公開する。
部分引用としないのは文意を歪曲しないためである、ただし文頭/文末の定型句、担当者名乗りの部分については省略した。
さて、またしてもgoo側は具体的な侵害点の指摘を要求してくる。最初の問い合わせ段階で「hatena-docseriというIDが明らかにはてなダイアリーで私が用いているID:DocSeriを指している」「カテゴリ名にわざわざはてなダイアリーで私が使用しているブログタイトルを使っている」「そもそも前回も同じことをやっている」と指摘しているのに、これでも具体的ではないというのだろうか。
今回は再度そのことを指摘してみたい。