耳掛け式ノイズキャンセリングイアフォン その2

パテを買ってきたので作業を進める。使用するのは造形用に使い勝手の良いタミヤのエポキシパテ高密度タイプ。
白と水色、2色のパテを混ぜ合わせると5〜6時間でほぼ固まる(完全硬化は約12時間)。
ベースとなるイアフォンは暗めの灰色、フックは金属部品+黒樹脂なので白いパテでは目立ってしまう。後から塗装したって良いのだが、剥がれ落ちると目立つので、最初から塗料を練り込んで色を付けておくことにした。
塗装は一般にプラモデル用のアクリル塗料で行われるが、硬化前のものに混ぜた時の影響が予想できなかったので墨を使うことに。練り合わせたパテを薄く延ばし、片面にふでペンで墨を塗って二つ折りにし、捻って丸めて均等に混ぜる。何度も繰り返すと段々黒っぽくなって来る。元が薄水色なので完全に黒くなることはないが、20〜30回ほど繰り返すことでイアフォンの樹脂部と同程度の明度に調整することができた。
イアフックのアーム部分に樹脂を盛り、イアフォンを埋め込んで角度を調節する。実際に装着してみて耳の穴に適切に収まるか確認。樹脂は既に幾分硬化し始めていて、最初の頃ほどべたべたくっついたりしないので、多少なら接触しても大丈夫。
朝まで放置したらほぼ固まっていた。はみ出た部分を削って形を整える。
……ここまでやって気付いたが、右と左間違えた……orz。まあステレオが左右逆になるだけなので致命的な問題ではないが。


通勤時に使用してみる。む?耳にフィットしない。パテの弾力で方向がずれたか?遮音性の半分を耳栓に頼る構造上、これは致命的だ。
帰ったら作り直すにせよ、今のところどうしようもないので指で押さえたりして調子を確かめる。
奇妙なことに、ノイズ抑制能力が落ちている。耳へのフィット以前に、以前ほど電車の走行音を遮断しない。
ひょっとすると、ハウジングに手を加えてしまったせいでマイクあるいはスピーカーユニットの音質が変化したのが原因だろうか?逆位相の発生アルゴリズムにそこまで見込んだチューニングが施されているとすれば、ハウジングの固定による遮音性の劣化は不可避だ。そうなると耳掛けへの改造という行為そのものがまったく不可能になる。
取り敢えず取り付け位置を調節しながら様子見。