スティームパンクなヘッドフォンを見せてください

耳に押し込んでしまうイアフォンと違って露出度の高いヘッドフォンは目立つ存在だけにファッションとの親和性が重要になる。
永らく通信用機材であったヘッドフォンが音楽へと転用され初めたのは1960年代以降であり「クラシックなスタイルの音楽用」が確立する前にポップカルチャーに取り込まれた感があり、デザインもカジュアル向きが多い。フォーマルなわけではなくともクラシックスタイルを中心とするスチームパンクとは、素材的にもデザイン的にもいまいち相性が悪い。
しかしどんなスタイルであれ音楽を聴きたいという需要はあるはずで、それに合わせた再生装置を各自工夫なさっているのではないかと思う。そういう情報を共有できれば、という趣旨でちょっと書いてみた。
他にも「こんな製品がある」「こんなのを使っている」という情報があればご一報下さい。

私の使っているもの:i-MEGO Retro

所謂「骸骨マイク」を模したハウジングが特徴的なデザイン。スチームパンクっぽいわけではないがレトロではある。

どうもモデルチェンジしたらしくメーカの製品ページから消えてしまった。

自作しちゃう人


Monster Beatsをベースにハウジング+ヘッドバンドを自作しちゃった猛者。ここまで来るともう元がどんなヘッドフォンでも関係なくなってくる。

スチームパンク大百科」より、Skullcandy Aviator


スチームパンクに合うブラウン+ゴールドのカラーリング、フェイクレザーを多用したデザイン、スピーカ部分が透けて見える機械感と、かなりそそる要素を満たした製品。マイク付きのものは結構高いが、マイクなしの製品だとまあ許容範囲の価格に落ち着く。

猫耳付き


スチームパンクとは別の理由で装着可能な人が限定されそうな形態ではあるが。

木製ハウジングのAviatorヘッドフォン、Tribeca Aviator-Style Natural Sound Headphones


これも卵形ハウジングのヘッドフォン。こういう形のをAviatorっていうんだろうか。飛行士との関連性はよくわからないが。
ステンレスのヘッドバンドなどはSkullcandyのものより正直安っぽい感じがあるけど、その分値段も安い。木製ハウジングはわりと良い感じに見える。

Marshall Headphones


アンプなどで知られるMarshallのヘッドフォンは同社らしい黒ボディに白ロゴ+金のワンポイントで、50年前から変わらぬクラシカルなスタイルを継承したデザイン。ブラウンモデルもあるのだがAmazonでは扱ってなかった。

AKGの定番K240S


黒+金のカラーリング、ぐるりと穴の空いた半開放ハウジング。特徴的なスタイルは各社からコピーされ、iSKやSuperluxが安価に似たようなのを出している。

銅色のMonster beats by Dr.Dre


モダンなデザインで定評のあるbeatsのヘッドフォンに銅色モデルが。しかし国内で販売しているところを見付けられなかった。

木+革のバンドが特徴的なHouse of Marley Exodus


レトロかつモダンでとてもかっこいいデザインなんだけど、ちょっと高めの2万円台で手を出しかねていたら販売終了に。市場から消える間際は1万円を割ってたようなので、気付いてたら狙ったのだが。

木製レトロな高級品 AUDEZE LCD-3


木製ハウジングのヘッドフォンを探していて見付けた。とても素敵なんだけど、その、価格が……
もう一段安いグレードのものもあるけど、それでも10万円を越える。

Zennheiser HD-1000

Редкие, винтажные, High-End, наушники - Sennheiser HD-1000
リングから伸びる6本のスプリングでハウジングを宙吊りする趣味的なデザインのヘッドフォン。写真を見たときてっきりハンドメイド作品かと思ったら、デザインコンテストの入賞作らしい。

オークションでアンティークものを

ヘッドフォンそのものは100年以上昔から存在しているので、オークションなどで本物のアンティークを入手することもできる。流石に使用には耐えないと思うけど、純然たるファッションアイテムとして使うなら悪くない。
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塗ってみた

現状入手可能な製品の中で、見た目の雰囲気と手頃な価格を考慮した結果、AKGのK240S……のデッドコピーを入手した。

見た目は大体同じだが素材が全て安っぽい樹脂部品に置き換わっており、その割に音質は悪くないが値段は数分の一という、まあなんか知的財産的には敗北の感があるけども改造素体なのでお許しいただきたい。
ほぼ黒一色にアクセントとしてシルバーグレイの樹脂部品が付けられている。ハウジングには目立たないが「PROFESSIONAL MONITOR」と大書きされており、右耳中央とヘッドバンドにはSuperluxのロゴ。ちょっと格好悪いので複数メタルカラー塗料で塗ってみた。
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色を着けても樹脂部品が金属部品になるわけではなく安っぽさが消えはしないが、ちょっと古びた風合いにはなった。そのうち装飾部品を取り付けよう。→付けました。