シャーロック・ホームズ 切り裂きジャック事件/ドンヒル邸殺人事件

高いとは思いながら買ってしまった。シャーロック・ホームズ 推理ゲームブックシリーズの最後の1冊、シナリオ1本+切り裂きジャックを捕まえるボードゲームのセットである。
噂によればこれはシリーズ中唯一の日本オリジナルであるという。また、英国では同シリーズは9冊まで刊行されたとか。
「10の怪事件」「呪われた館」「死者からの手紙」は稀に古本屋にも出回るようで、オークションでもそれほど高値がつかないことが多いが、本作だけは現存数が少ないのか滅多に見かけず、ほぼ高値で推移する。そのためこれ以上の好条件での入手は難しいと判断、購入に踏み切った。
まだ届いていないので内容の判断はできないが、とうとうこのシリーズも終わってしまうかと思うと名残惜しい。
英語に堪能であれば原書を入手して翻訳したいぐらいだが。


この面白さは多くの人に知られるべきだが、絶版となって久しい上、どうやら日本語版には版権の絡みで微妙な点があるらしく、復刊の望みは薄そうだ。中古でもなかなか入手は難しい。
となればオンラインでできるように考えるか。技術的には幾つかのハードルはあるものの、やろうと思えばできないことはない。ルールには著作権がないので流用しても問題ないが、シナリオはそうもいかないので自作せねばなるまい、と思ってちょっと書き始めてみる。
図版は当時のものであればまずパブリックドメインだろう。少なくともSidney Pagetについては死後100年近いので全く問題ない。一番の問題は地図と住所録で、これらは間違いなく1985年発売当時に作られたものだろう。そのまま流用することはできそうにないが、全くのオリジナルで書き直すには手間がかかりすぎる。


ホームズの関連で検索中に発見した作品中のロンドン市街について触れるページがなかなか面白かったのでメモ。読み易くはないがシャーロッキアンでない者にとってこういう資料は有り難い。
ついでにもう一つ、スティームパンクRPGの設定資料。ものがものだけに創作の混じっている部分もあるが、充分に参考になる。