スカラベ・ロード

TCGに似たゲームであるような説明を受けていたので、各100枚程度のカードを30枚に絞り込んでデッキを作るのかと思ったが、さにあらず。あくまで各デッキは30枚固定で、しかしそれぞれの中身が異なっており、また上級ルールでは中立の白カード24枚+それぞれの拠出カード5枚から5枚をデッキに入れて内容を調整するのだった。


場に6つあるコラムのそれぞれに出していったカードの数値合計を比べて、支配権を競う単純なシステムだが、プレイ可能なコラムやフェイズの制限、各コラムの支配者に与えられた追加効果、それにカード毎の特殊能力によって戦況が複雑化する。単純な数値が特殊効果で激変する設計で、圧倒的な不利から1ターンで戦況がひっくり返ることもある。大味というよりは力の拮抗でバランスを取る印象か。


ゲームはどちらかのプレイヤーが上流域・下流域それぞれに3つあるコラムのうち2つを支配するか、相手の山札を無くすことで終了する。
手札の補充はカードの効果か経済コラム支配による効果、或いはターンを完全に飛ばすことでのみ行える。
軍事コラムを支配すれば相手の山札を削り、宗教コラムでは敵のカードを無効化できる。いずれも重要な能力であり、軽んじることはできない。


今回は取り合えず私が軍事に強い赤、妻が宗教に強い青を持ってプレイ。初回の体験プレイでは私が相手のデッキを削り勝ったが、続いて上級ルールではラッシュに押されて2-1で負け。
軍事コラム中心の削り勝ちを狙い、それ以外のコラムを大型カードで押さえに行った赤に対し、青は宗教コラムを固めて呪い封鎖を狙い、またこちらの大型カードを粉砕する呪文を導入。これが見事に効いて、こちらの主力は総崩れとなった。
宗教狙いは予想されたので呪い解除の神を中心に導入したのだが、思ったようにカードが回らず殆どの手を封じられての完敗。


ところでバネストの日本語訳、ちょっと中途半端では。赤の呪文カードなどは明らかに意味が通らない。
ついでに英文で試用されている用語についても解説が欲しかった。
まあ、カードの英文は比較的平易なのでなんとかなるが。