騎士団はじめました

PSPの半オンライン育成RPG的なものを始めた。

グランナイツヒストリー - PSP

グランナイツヒストリー - PSP

基本的にはだいたいRPG。マップを放浪して敵を倒し経験値を稼いでパーティを強化してゆく。ただ、普通のRPGと違うのは成長が「ストーリーを進める」ためではなくて(一応ストーリーもあるのだけれど)あくまで所属国の戦力を強化するためである、という点。


まず、4人の騎士見習いでパーティを編成する。職業クラスは戦士系、射手系、術士系。戦士は射手に強く射手は術士に強く術士は戦士に強い三竦み。
3列4段の隊列があるが、「前列は与えるダメージも受けるダメージも大きい」みたいな差はない*1。その代わりに陣形があり、それに合致する配置ではパーティ全体が一定の効果を受ける:防御力の高まる陣形、速度の高まる陣形など。
戦闘はターンごとのパーティ共通AP制になっている。戦闘毎のAP回復量は毎ターン6*2、これを4人が消費するので基本的に一人あたり割り当てはたった1APということになる。誰かが大技を使うと他のキャラが待機を余儀なくされることも。逆に余り分は次ターンに持ち越され、最大12まで貯めることができる。
APは敵撃破ごとに増えるので、低AP技を効果的に用いてAP枠を拡大し大技連発可能な状態を作ってゆく。逆に、スキルにはAP以外のコストが存在しないので、リソース枯渇の心配なしに連発できるとも言える。例えば回復役を2人入れれば戦線の維持がかなり楽になって持久戦にも耐えられるだろう。


移動が双六的な、マップ上の地点を飛び飛びに動く方式であることを除けば、育成部分は概ねオーソドクスなRPGの様式と言えるだろう。マップ上には宝箱やいくつかのイヴェントアイコン、FOE*3があるのみで、移動しながら「Quest」アイコンを辿ってミッションを解決し、アイテムを入手したり経験値と金を稼いだりして戦力を整えてゆく。
ちょっと面白いのはスキル成長の仕組みで、使用武器や魔法系統などに応じて「熟練度」が上昇、新規スキルはこの熟練度を消費することで覚える仕組み。熟練度を高めた方がスキルの効果が高い(=新スキル修得と引き換えにそれが下がってしまう)のか、それとも純粋にスキル修得のためのコストリソースに過ぎないのかはよく解らない。


さて、騎士見習いは(練度がどうあれ)ゲーム内の60日を経過すると正式に騎士としての叙勲を受けることが可能になる。叙勲された騎士はもはや見習いではなくなり、パーティを離れて戦場に赴く。
戦争はオンライン同期により処理される。
プレイヤーは3隊までのパーティを編成し、自国の参戦している戦場に赴任させる。戦闘処理は自動で行なわれるため、訓練RPGの時と違って細かい指示ができない。AIの行動傾向は設定できるが、「攻撃重視」「回復重視」「臨機応変」の3パターンしかないので「集中砲火で頭数を減らす」とか「吹き飛ばしで追い込んで密集エリアに範囲攻撃」みたいな柔軟性は全く期待できない。それどころかPC1〜2の攻撃スキルに大技を入れて「攻撃重視」にするとAP3消費を連発→残る2人がずっと待機、みたいになりかねない。つまりRPG面での強さと戦争面での強さは全く別と割り切った方がいい。
データは常に自分のPSP内で処理されるので好きなタイミングで部隊を呼び戻したり新規に投入したり再編成したりと操作可能だが、戦闘処理は「同期しておいたデータを元にその後の展開を粗く予測して」処理されてゆくので、時々オンラインで同期させないと結果が大きく食い違ってしまう。この辺、サーバ上で処理して結果だけ受け取るでもなく常時接続して操作するでもなく、「同期かけつつオフライン」というのはちょっと面白い処理だと思う。


戦争モードについて。モード選択で画面の半分を占めることからも解るように、これがゲームのメインである。

*1:ただ、白兵戦は同じ列上の最前段にいる敵しか狙えないため、前段に盾役を置くなどの手法は有効

*2:士気崩壊していると下がることがある

*3:Field on Enemy、つまり「マップ上に見える敵」