メモワール'44 戦術研究

兵科ごとの戦果期待値

兵科 ユニット数 攻撃ダイス 撃破率 全滅期待値
機甲科 3 3-3-3 1/3 9D
歩兵科 4 3-2-1 1/2 8D
砲兵科 2 3-3-2-2-1-1 1/3 6D

砲兵の最大射程6距離は絶大だが、攻められるとかなり脆いということも判る。
戦車と歩兵は意外に良い勝負。ただし戦車が全距離3Dであるのに対し、歩兵は距離毎に3D-2D-1Dなので距離を取られると辛い。しかも機動性は戦車の方が上なので距離を詰め難い。また戦車は近接戦に於いて退却に乗じた追撃が可能であるため、全体としては圧倒的に戦車に分がある。

機甲部隊

砲戦距離

機構部隊の利点のひとつは「全距離でダイス数最大であること」だ。従って3距離に於いて全兵科に勝る火力を有することになる。この距離を保つのが、戦車のひとつの運用法と言える。
砲兵は移動後攻撃不能、歩兵は1マス移動後攻撃しかできないので、3距離で撃ち合う限りは最大でも3D対2D、戦車が期待値3回で歩兵を全滅させられるのに対し歩兵は5回とかなり優位に立てる。

近接戦

かと言って戦車の近接線が弱いわけではない。この距離では3D対3Dになってしまうので双方期待値3回全滅ということになるが、戦車側は退却ダイスを出した時に追撃可能という利点がある。退却率は1攻撃あたり1/2回なので、期待値で2ターンあたり3回の攻撃が可能ということになり、歩兵より有利に戦える。

機動戦

戦車最大の利点は、実は砲戦能力ではなく機動力にある。
退却ダイスは有利な地形からの追い出しには役立っても直接の戦果には繋がらない。しかし戦車が周り込んで退路を塞げば、退却ダイスもまた撃破ダイスに変わる。歩兵相手ならば撃破率が2/3、期待値にして2回の攻撃で全滅となる*1
ただし砲兵科に対しては接近の意味がないので、セオリー通り3距離を保つのが最良。

歩兵科

交戦距離

どの距離でどの兵科に対しても分が悪い。まあ砲兵科に対しては接近時の撃破期待値が2回となるので悪くないが、最大2移動では接近前に3回、計6Dの砲撃を許してしまう。従って1部隊では接近前にほとんど全滅するものと覚悟した上で2部隊以上を投入する必要がある。
また戦車に対しての接近は基本的に諦める。可能であれば3部隊以上を投入し包囲するように動く必要があろう。とは言え背面に回るのは歩兵の機動力では困難であるので、戦車と直協する必要がある。

砲兵科

交戦距離

他兵科に対し3ヘクスの距離的優位があるため、確実に1〜2回、1D〜3Dの優位を得られる。可能であればバンカーに隠れるか防塞で接近を阻むか、あるいは歩兵を前面に展開し砲撃回数を稼ぐ。基本的には戦車を撃破し歩兵を援護するための存在と割り切る。

*1:退却できなかった時にも追撃が生じたかどうかルール確認:可能であれば期待値1.5回で全滅