角丸多角形の描き方

Illustratorで角の丸い三角形を描こうと四苦八苦するのを横目で見ながらこのエントリを書く。

誠に残念ながら、Illstratorには角を丸めた多角形を手軽に作る方法がないようだ。従ってこれは少々ややこしい作業になってしまうが、まあ慣れれば大変でもない。

  1. 多角形を描く:多角形ツールで角を丸めたい多角形を作っておく。仕上がりはこれよりも少し太るので、仕上がりよりも小さ目に。
  2. 円を描く:角を丸めたい大きさの円を書く。
  3. 円の中心から線を引く:Option(Alt)を押しながら線を引いておく。角度に指定はないけど水平または垂直の方が望ましい。
  4. 3で引いた線を回転ツールで(360/多角形の角の数)度回転コピー。角の数分だけ線を作る。このとき、線と円の重心が合ってないと駄目。
  5. それぞれの線の一方の端を、円の中心に合わせる。必ず同じ方の端を動かすこと
    • 例えば線分A-Bを180度回転させると見掛けはB-Aの順になるけど、この時どれかの点Aを動かしたなら他のすべての線も点Aの方を動かすようにする。
      • こうすると、例えば三角形なら120度づつ3本の線が、五角形なら72度づつ5本の線が出る。
  6. 円と、今作った線をすべて選択してパスファインダから「分割」。多角形の角度に応じた扇形ができる。
  7. 扇形のそれぞれの角(かつて円の中心だった部分)を、多角形の角に合わせる。
  8. すべての扇形から弧の部分だけ残して線を削除、ペンツールで弧と弧を繋いで行く。
    • もしくはペンツール使って扇形の弧を結ぶ図形を描き、パスファインダで合体させてもいい。

こんな感じ。


おまけ:角度のわからない図形の角を丸める
角の丸い星を作ろうとした時とか、角度が判り難い。正五角形の各辺を延長した五芒星なら角度の計算しようもあるけど、Illustratorの星ツールでは第一半径と第二半径で凹部と凸部を決めるからちょっと難しいことになる。
そんなときは、丸めたい角を構成する2辺の垂直線を書いてみる。その交点に円を追いて分割すると、丁度角を丸めるのに最適な円弧が得られる。

おまけのおまけ:外側の角のみを簡単に丸める
どんな多角形でも対応でき、簡単に実行可能な方法。

  1. 角丸の半径分だけ内側にオフセット
  2. 同量だけ外側にオフセット、角を「ラウンド」で

以上。