8.5に変えてからというもの、数値入力系の挙動がおかしい。サイズを半分にしようと「拡大縮小」に0.5を入力したら、その軸方向のサイズが0になってしまった。
当初1未満を入力すると0になるのかと思ったが、どうやらそういう事ではなく、小数点以下を無視しているらしい。1.5で試したらサイズが変わらなかった。
バグの可能性が高いと判断しShadeのサポートに連絡するが、そちらでは同様の症状は確認できていないという。ところが私の環境では完全な再現性を示す上、テスト用にインストールしてみたOS10.3.9+PPC G4環境でも再現した。ということは、OSのヴァージョン/CPUの種類に関わらず起こる現象という事になる。
自宅の環境ならば直接環境を引き継いでいるから何らかのアプリケーションとコンフリクトを起こしている可能性も否定できないが、同様の現象を確認したのは会社で使用しているMac mini、一切接触のない環境である。逆に、引き継ぎ元であるiBook G4+OS10.4.6では発生しなかった。
文字の入力で発生する現象であるのでIMEが絡んでいる可能性も考慮し、半角英数の入力系を通常使用しているU.S.からことえりの英数モードに切り替えてみたが、現象に変化は見られなかった。
小数点以下が無視される挙動から無効な記号が入力されたときに以下を無視する仕様と予想される。そこでピリオドの代わりに色々な記号を入力してみたところ、カンマでは小数点として処理される事が判明。これで当面の回避策が判明したので作業に支障は出ないが、いずれにせよ不可解な状況である事に代わりはない。
どうやら原因らしきものが見えた。
私のローカル環境は言語設定がドイツ語になっているのだが、ヨーロッパ地域では一般に小数点区切りにカンマを、桁区切りにピリオドを用いる。この設定は確かに各種アプリケーションで用いられる事になっているので、Shadeの挙動は正しいものであったわけだ。
ただ、6ではそのようになっておらず、8.5までの間に行われた仕様変更なのだと思うのだが、機能的には些細なためであろう、アナウンスがあったという記憶がない。
些細な変更ではあるが使い勝手に重大な影響を与える変更でもあるので、明示した方が良かったのではないか。まあ、母国語以外の設定で使う例は非常に珍しいと思うから、そうそう問題にもなるまいが。