Intel Inside Mac

発表された新型Macは噂通りインテル製CPUモデル。クロックスピードこそ1.8GHz程度だがデュアルコア化により(アップルの主張に拠れば)従来のPowerBook G4に比べ4倍、iMac G5でも2倍ほど高速化しているらしい。
今回発表されたのは15.4"ワイドスクリーンモデルのみ。多分半年後ぐらいには12"程度の小型ノートと17"程度の大型ノートも(ワイドスクリーン化されて)投入されるのだろう。できれば今回はサブノートもバックライトキーボードに対応させて欲しい。実質的に(当然次回あたりIntel化されるであろう)iBookとの能力的な差が殆どないわけで、それぐらいの差別化はあっていいと思うのだ。
フルスペックノートとしては仕方ない数字なのかも知れない*1が、厚さ3cm重さ2.5kgというのはモバイルとしては全く期待外れな数字だ。相変わらず徒歩によるモバイル需要というものを考慮していない。
マグネット式の電源ケーブルは評価したい。バッテリ内蔵のノートではACアダプタが外れてもすぐに電源が落ちるわけではないし、むしろ本体落下の方が影響は大きい。うっかり引っ掛けてしまったとき、安全に外れるというのは重要なことだろう。


あとPowerPCを搭載していないモデルの呼び名に苦慮したのは理解するものの、MacBookというのはあまりスマートな名称ではないと思うが。
今の今までPowerPC搭載モデルがPowerシリーズだと思っていたのだが、考えてみればPowerBookシリーズはもともと68kMac時代からリリースされていたのだった。最初にPowerPCを搭載したのは(多分)PowerBook Duo2300c、PPC603e。
どうせならMacNoteとか……しかし厚さ3cmでノートというわけにも行かないか。
これまではハイエンド向けのPowerシリーズ/エントリー向けのiシリーズと分かれていたのが、名称に統一感が無くなってしまった。MacBookのBookはノート機を表すわけだから、ハイエンドの証はiのつかないMac?そうするとMac miniをどうするのか。
PowerMacというのは実に良いブランド名だったのだが。

*1:ほぼ同能力と見られる東芝DynaBook TX(1.73GHz PenM+15.4"スクリーンモデル)がバッテリ装着時約3kg、ソニーVAIO TypeF(1.83GHz PenM+15.4"スクリーン)が2.85kgであるので、それらと比較すれば軽量と言えなくもない