MacBook Airの価値判断

世間の評価を見るに、概ね

  1. かっこいい
  2. 薄い
  3. けど高い
  4. スペック悪い
  5. 結構重い

という評価が下されたようだ。まあ適正なところだろう。何と比べるか、ではあるが。


1.4kg弱というのはサブノートとしては重いが13.3インチノートとしては軽い。
13.3インチワイド液晶を備えたノート機を見ると、いずれも2kg前後である。バッテリの保ちも悪い。ただし2GHz前後のCPUに200GB前後のHDD、DVD±RW装備という「全部入り」ではあるし、価格としてもAirと同程度か、それより安いぐらいだ。
一方、光学ドライヴや外部ポートを省いた省機能サブノート-ミニノートでは1kgを下回るものも多い。バッテリ駆動時間も長めだ。ただし10.4インチ液晶に変則的キーボード、CPUも1GHz程度ながら価格はAir以上だが。
こうして見ると、Airは見事に「比類なき」モバイル機なのだ。可搬性と機能性は基本的に排他的だが、既存機は極端にどちらかに寄ったものしか存在しなかった。「もうちょっと性能を」と思えば途端に倍の重量。「もうちょっと軽く」と思えば途端になにもかも省かれる。
丁度その空隙を突いたのがAirなのだ。フルノートの価格と機能性でサブノートの可搬性と駆動時間。無論両立はできないから、削るべきところは削った結果ではあり、見ようによっては中途半端とも取れる。


つまりこれは

  1. サブノートの可搬性には満足しているけど、機能性にやや不満がある
    • 特に処理速度、キータッチ
  2. ルノートの性能には満足しているけど、可搬性に不満がある
    • 特に重量、バッテリー駆動時間

という人には最適なのだと言える。逆に言えば、サブノートのサイズに拘りがある人やフルノートのスペックが重要な人には向かない。