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ボトルメール的写真交換アプリ「Rando」

とてもシンプルなアプリである。できることは「写真を撮って放流する」「1枚放流の度に1枚受け取る」「受け取った写真を評価する」たったこれだけ。
iTunes の App Store で見つかる iPhone、iPod touch、iPad 用 Rando

単純で直感的ではあるのだけれど、今までにないアプリだけにちょっと戸惑う面もあるかと思うので、少し使い方を解説する。

操作方法

アカウントを作る

サーバを経由して写真を交換するサーヴィスなので、アカウントを作る必要がある。といっても入力するのはメールアドレスとパスワードだけ。
入力情報を送信すると、確認のメールが来るでもなくアカウント設定が完了する。

写真を撮る

なにしろ「1枚送ると1枚受け取る」仕組みなので、まずは写真を撮らないと始まらない。
画面下にある赤丸アイコンを押すとカメラが起動する。普通のカメラと違って景色が丸く切り抜かれているが、他には何の加工もない。ズームもAF/EFロックもフラッシュもなく、フィルタも存在しない。もちろんカメラロールからの読み込みもできない。本当に「撮るだけ」の機能だ。

撮った写真の管理も、「撮り直す」か「送信する」しかない。この辺、実にシンプル。

写真を見る

1枚送信する度に(少し経ってから)1枚送られてくる。誰が撮ったものかはわからない。
内容は本当に様々、単に目の前のものを適当に撮ったっぽいもの、自分の体の一部、TVやPCの画面、誰かの姿、食べているものなど。真っ黒なのが2枚あったが、これは何も撮りたくなかったのか、それともiPhoneをテーブルの上に置いたままよく解らず撮影→送信をやってしまったのか。

撮影位置を見る

誰が撮ったものかわからない写真だが、どこで撮られたものかはわかる:写真をタップするとくるりとひっくり返って地図が表示される。
今のところ、11枚受信して北米3、南米1、ロシア1、韓国4、中国1、日本1だった。

写真を評価する

丸い写真の右上に、それぞれ灰色で(-)のマークがある。これは写真に評価を付けるためのものだ。
マークをタップすると写真が: |のフェイスマークに切り替わり、左に赤(×)、右に緑(レ)、下に黒─(|||)─が現れる。下のはスライダで、これを左右に動かすとフェイスマークの口が上下に曲がり、: )から:( まで変化する。つまりこれは送られた写真への評価機能だ。(×)なら評価を中止し、(レ)で決定する。一度決定したらもう触れない。

評価を見る

他人の写真を評価できるように、自分の写真を受け取った誰かもそれを評価できる。受けた評価は自分の写真に表示される。
受け取った写真は上下にスクロールして一覧できるが、左右にフリックすると自分の撮った写真を確認する画面に切り替わる。受け取った写真同様、右上に(-)が付いているが、ここの表示に評価が反映されることになる(のだと思う)。
自分の撮った写真は、「送った時」ではなく「誰かが受け取った時」に表示されるようだ。何故か撮った順に受信されるわけではなく時々順番が前後するのだが、理由はよくわからない。

レビュー

ここからは使ってみての感想などを。まだ使い始めたばかりなので、もう少し使い込むと印象が変わるかも知れないけど。

撮影機能

正直なところ些か物足りない。撮影だけでなく加工したくなったり、撮影にしてもせめてズームぐらい使えればと思ったりはする。が、表現が制限されるが故の工夫というのもあるわけで、これはこれで割り切ってしまうのも悪くない。
写真が丸く切り抜かれるのは、それだけでちょっと洒落た印象を与える。普通に撮ったらイマイチ決まらない写真でも、円に切り抜かれているだけでなんとなく様になるような気がする。

繋がり

Randoは広い意味ではソーシャルコミュニケーションに分類されるのだろうけれど、その繋がりはとても淡い。なにしろ直接的なアプローチがなに一つないのだから。
写真を撮った人にメッセージを送れるでなし、素敵な写真を撮るユーザをお気に入りに登録できるでなし、気に入った写真を誰かと共有できるでもなし。ただ自分だけがそれを見て評価し、それが撮影者にだけ伝わる……正直もうちょっと何かあった方が盛り上がるんじゃないか、と思うほどにシンプル。
ただ、派手な盛り上がりには欠けるけれども、その分だけ撮る側にも気負いがない。会心の1枚を撮っても見てくれる人はごく僅かだけれど、逆にすごい写真が撮れなくても埋没して誰にも顧みられないということもない。良くも悪くも「どの1枚も平等」。

非同期

Randoの通信は多分、同期的ではない。つまり、「自分が今撮って送ったものがその瞬間に誰かに送られる」のではなく、「送った写真はとりあえずサーバにストックされ、送ってきた誰かにサーバ内の写真がランダムに送られる」のだろうと思う。
つまりRandoのコミュニケーションは、自分の1アクション(写真の送信)に対し他人の1アクション(写真の受信)が即応するように見えるけど、その後の自分の1アクション(写真への評価)に対しては他人からの1アクション(自分の写真への評価)が即応しない。まあ評価ってのは普通そういうものだとは思うけど、Randoの場合は機能がとても絞り込まれている分だけ各アクションの重みが大きく、「リアクションが遅い」ことにちょっともどかしさを感じてしまう。