横ドラム式洗濯乾燥機がきた

10年使った洗濯機を買い替えた。どうせなら乾燥機能付きの奴を、と店頭で比較するも大した違いが見えない。洗濯/乾燥容量も水量・消費電力も大体横並び、そうすると決め手はほとんど外見の好みぐらいか。

古いマンションで防水パンがそれほど大きくなく、蛇口位置との兼ね合いもあって大きな洗濯機では設置に不安がある。なるべくコンパクトなものを選ぼうということで、ひとまずシャープと日立の2機種に絞った。この2機種はスリムなだけでなく白系以外のカラーヴァリエーションがあったのと、シャープの方は旧機種の店頭在庫が5万円台になってたという理由もある。妙に丸みを帯びたデザインの多い家電の中では、これらは比較的角のはっきりしたデザインだったことも選考に影響した。

最終的な決め手は日立の「風アイロン」だった。最大乾燥容量の半分程度で使えば、シワをかなり抑えてくれる。レビューによれば「吊り干し以上」メーカの発表でも「1kgだとシワなし」。面倒なアイロン作業の手間がかなり省けるとすれば嬉しいことだ。


カラーには白、シャンパンゴールド、黒の3色があったのだが、洗面所のカラーリングとの兼ね合いで結局シャンパンゴールドにした。

古い洗濯機との入れ替え設置に30分。まあ実はその前日に、10年置きっ放しで埃が溜まりに溜まった防水パンの掃除が30分ぐらいかかっているのだが……
思ったよりコンパクトで、防水パンよりも手前に本体が突き出す以外ではサイズあまり変わらない。
うちは夫婦とも身長わりと高めで、屈んで作業するのはあまり嬉しくないので横ドラムには不安もあったのだが、まあナショナルの斜めドラムも高さ大して変わらないし、どのみち放り込む時も取り出す時もごく短時間なのでそれほど気にすることもなさそうだ。

脱水時の振動は以前のものと然程変わりない。まあドラムぶん回す構造自体に違いがあるわけではないので当然か。ただモーター音は静かになっている印象。聞き比べたわけではないが。
洗濯時は縦ドラム型と違って、水を満たした洗濯漕をぐるんぐるん回すわけではないので割と静か。ドラムの回転によって洗濯物を持ち上げて落とす動作が洗濯の中心になるようだ。回転方向を変えて右から左から持ち上げては落とすが、水の噴出位置は変わらない。
この「持ち上げて落とす」機能は脱水時の重量分散にも活用されていて、徐々にドラム速度を上げて持ち上げる位置を高くしていって、そのうち洗濯物が遠心力で貼り付いた状態で回り始める頃には大体均等になっており、あまり振動もなくスムーズに回転する。

だいたい1時間ぐらい洗濯脱水したら乾燥が始まる。ドラムを衣類が落ちる程度にゆっくり回転させつつ高速の温風を吹き付け、このとき掃除機(弱)ぐらいの音がする。これが1時間20分ぐらい。合計2時間半程度で洗濯から乾燥までが終了。

Yシャツ1枚を含む4kg前後の洗濯物で実験した限りでは、シワは「アイロンをかけたように綺麗」にはならないが「脱いだ時よりも綺麗」にはなった。劇的な効果ではないが、充分に実用的ではある。形態安定シャツとかの組み合わせだともっと良い感じになるのかも知れない。


家電というのは大体10年ぐらい継続使用するものなので、比較対象が10年前の技術になってしまう。つまり、何を買っても大体今より悪くはならないものだ。そんなわけで同時代の別機種に比して善し悪しを判断することはできないが、買い物としては満足している。