図書館の騎士団:打ち捨てられた武と知の物語

スウェントヴァイトという都市がこの世界に存在したことはない。つまりこれは架空の世界だ。だが所謂「竜と魔法の存在する」ファンタジーではなく、実在しないというだけでその様相は全くの中世欧州のそれである。
スウェントヴァイトは知の砦だ。古今東西あらゆる書を集めた書院を有し、それを守護する3つの騎士団を保有している。

この時代、本は宝と同義である。羊の皮を剥ぎ毛を削ぎ脂を煮溶かし、水で張り伸ばした皮を乾かしては薄く滑らかに研いでゆく。そうして一月もかけて出来上がる羊皮紙はたった数枚。それに文字を丁寧にペンで書き込み、要所には挿絵を入れ、また余白にも模様を書き込み、それらに様々な鉱物を微粉末にすり潰し卵白などで溶いた絵の具で着彩し、金箔を膠で貼り付けてゆく。1冊を書き切るまでに半年〜1年以上を要することも珍しくはない。それほど金と手間をかけて書かれるので、装丁も相応に豪華でなければならず、だから金銀や宝石で装飾された。
また知はそれ自体が力であり、宝でもある。だから軽々に盗まれぬよう、厳重に管理されねばならない。書庫は最奥にあり厳重に施錠されるものだが、本自体にもまた錠が設けられ、あるいは鎖で書架に繋ぐ。

スウェントヴァイトは知の砦だ。その裡にたくさんの宝を有し、それが故に常に狙われ、だからこそ護るための武がある。
スウェントヴァイトは知の砦だ。その裡に収めた書は、少なからず略取したものでもあり、それを為したのもまた武である。
そしてスウェントヴァイトの知は英知だけに留まるものではない。奸知もまた、その裡に渦巻いている。

イグナーツは図書館の騎士団、獅子の第四団を率いる団長であり、戦の巧手として知られる。それ故に危険な任に遣られることも多いが、容赦ない手腕でそれに応える。図書館の知と、身内を護るためであれば進んで汚れ仕事をも引き受ける。
アーデルは図書館の守護一位の座にある梟の騎士団に所属する司書であり、この書院の(閲覧を許される限りの)あらゆる書に精通し、それらを関連付け体系立てて駆使する才を有する。その知見には古今ありとあらゆる戦の記録も含まれ、机上であれば大胆にして的確な知略を示す。

苛烈な物語である。冒頭から虐殺が克明に描かれ、全体が謀略と殺戮にまみれている。その中にあって知の煌めきだけが輝きを持って描かれるが、しかしそれすらも、いや、それこそが、戦の火種そのものなのだ。

戦火に輝く才を見せる武の主人公と知の主人公が、互いを援けとして紡ぐ物語はしかし、唐突に断ち切られる。それは恐らく、予定された断ち切られ方ではない。1巻の最後でアーデルが気付いたことは、他国の計略は、あるいは謎の姫は、異国の客将は、それぞれに語るべきバックグラウンドを持っていたはずだが、そうした情報はほとんど何ももたらされないままに、決着だけが落とし込まれる。
想像するに、作者も本意ではなかったのだろう。3巻の筆致は明らかに前巻までのそれよりも荒く、書き手の気が削がれているのだろう様子が窺える。
こんな、投げ捨てられ方をすべき作品ではないのだ。実に、実に惜しい。

図書館の騎士団 1巻

図書館の騎士団 1巻

図書館の騎士団 2 (BUNCH COMICS)

図書館の騎士団 2 (BUNCH COMICS)

図書館の騎士団 3 (BUNCH COMICS)

図書館の騎士団 3 (BUNCH COMICS)

暇を持て余した邪神たちの遊び

ゲーム界はなかなかのクトゥルフブームである。ボードゲームに於いても、商業・同人問わず多数のタイトルが発売されている。
そうしたクトゥルフもののボードゲームを集めてみた。これ以外にも多数あると思うが、とりあえず知る限りの、日本語版が入手可能なものをリストアップしたつもりだ。

商業出版

アーカム・ホラー

アーカムホラー 完全日本語版

アーカムホラー 完全日本語版

プレイ人数:1〜8人
クトゥルフもののボードゲームといえば、まず真っ先に名の上がる作品。実はこれはリメイク版で、原型は30年以上前、日本では1988年にホビージャパンから発売されていた。ただし中身はほとんど別物といって良い。
タイトル通り、アーカムの町を舞台として怪異に立ち向かい、世界の破滅を食い止めようとするゲームである。
多量のカード、フィギュアにトークンと密度の高いコンポーネント。説明書も雰囲気良く作り込まれている。ただ、その分だけ全体に処理が煩雑でルールが把握しにくく、プレイ時間は長い(およそ人数×1時間)。
毎ターンどこかに開くゲートから神話怪物が這い出し、これに対処しつつゲートの封印を目指すわけだが、ひたすらイヴェントカードを引いては指示に従って判定をこなしてゆく感じのゲームになる。
基本的にイヴェント・ドリヴンなシステムなのでゲーム的な要素は薄い。半ばTRPG的に楽しむのがいいかも知れない。

エルドリッチ・ホラー

エルドリッチホラー 完全日本語版

エルドリッチホラー 完全日本語版

プレイ人数:1〜8人
アーカム・ホラーの舞台を世界に広げ、よりヒロイックなノリに改変したゲーム。鬱々とした町の中で必死に怪異を食い止めるゲームから、世界を股にかけ邪神復活を狙う秘密教団と渡り合うゲームへと雰囲気は変わったが、イヴェント・ドリヴンで長時間ゲーなのは相変わらずである。

エルダーサイン

エルダーサイン改訂2版 完全日本語版

エルダーサイン改訂2版 完全日本語版

プレイ人数:1〜8人
アーカム・ホラーシリーズを簡素化した新シリーズ。ボードがなくなりカードを並べるだけになったので必要面積も少なくなり、成長要素がないので展開が早まり1〜2時間程度で遊べるようになった。
イヴェントはカードドローではなく事前公開されたものからのチョイスになり、キャラの能力特性に応じた分担ができるなど以前のものよりもゲーム的になっている。
コンポーネントの雰囲気作り込みは相変わらずだがTRPGめいた要素は少なくなっており、前作までのファンには好みが分かれるところかも知れない。

マンション・オブ・マッドネス

マンション・オブ・マッドネス 完全日本語版

マンション・オブ・マッドネス 完全日本語版

プレイ人数:ゲームマスター1人+プレイヤー1〜4人
呪わしき館を探索するゲーム。シナリオに従い館パネルを並べ替え、様々な展開を楽しむことができる。限りなくTRPGめいたボードゲームである。
多数のフィギュアも付属する重厚なコンポーネントは所有満足感もかなり高いが重量・体積ともなかなかヘヴィである。
1シナリオあたり3時間前後、5シナリオが付属しているが追加シナリオも別売されている。

パンデミッククトゥルフの呼び声

プレイ人数:2〜4人
最新の注目作。世界中に感染拡大してゆく伝染病との戦いを再現した協力型ゲーム「パンデミック」のシステムを生かしてクトゥルフものにリメイク。
これまでに挙げたクトゥルフボードゲームの中ではいちばんゲーム的なゲームで、物語的なイヴェントは限定的にしか発生しないのでちょっと物足りなさを感じる面もあるかも知れないが、徐々に悪化してゆく状況と戦いながら事態の収束を目指すカタルシスは大変面白い。
ややあっさりした作りの分だけ短時間で遊ぶことができ、人数に関わらず1時間程度で終了する。

キングスポート・フェスティバル

プレイ人数:3~5人
王国の発展を競う「キングスブルグ」のリメイク作。アーカムの東にある漁港キングスポートを舞台に、プレイヤーは旧支配者を崇める邪教の教祖として神に祈りを捧げることで(正気度を削りつつ)神の力を得、探索者たちの妨害を排除しながら勢力を拡大してゆく。プレイ時間90分程度。

翠色の習作

翠色の習作 完全日本語版

翠色の習作 完全日本語版

プレイ人数:2〜5人
Neil Gaimanの同名の短編小説を元にしたゲームで、クトゥルフとホームズを合わせた世界になっている。とはいえそれらしき要素は名称のみで特段の能力などはなく、ゲームとしては正体隠匿系の派閥戦。各都市にエージェントを送り込み、その都市の支配権を得たプレイヤーはカードを獲得できるというエリアマジョリティ+デッキ構築でもあり、欲張りな仕様が仇となってイマイチわかりにくい感じがある。
日本語版は二版を元にしており緑色のボードに各都市が整然と並び中央に勢力ゲージがあるのだが、盤の雰囲気は初版の方が好み。

ラブクラフト・レター

ラブクラフト・レター

ラブクラフト・レター

プレイ人数:2〜6人
「たった16枚のカードで遊ぶカードゲーム」として作られた同人ゲーム「ラブレター」をクトゥルフものにリメイクしたもの。元は4人までだったがカード枚数を増やし6人までに対応した。タイトルはもちろんラブレターと手紙魔だったラブクラフトをかけたものだ。
手札は常に1枚、新しく引いたらどちらかを使いどちらかを残す。カードの効果で他プレイヤーを脱落させ生き残るのが目的だが、本作には「狂気」カードが混入している。狂気カードは通常の正気なカードよりも効果が強いが、ひとたび使用してしまえば以降毎ターン「SANチェック」が要求され、失敗すれば即ドロップアウトとなる。
プレイは1回5分程度と極めて手軽。

クトゥルフ・レルムズ

クトゥルフ・レルムズ 完全日本語版

クトゥルフ・レルムズ 完全日本語版

プレイ人数:2〜4人
直接攻撃アリのデッキ構築ゲーム。5枚の手札で呪文ポイントを使ってカードを入手しデッキを強化しつつ、ダメージカードで相手の正気度を削ってゆく。
コミカルタッチのイラストであまりダークな雰囲気はない。

クトゥルフ フラックス

クトゥルフの呼び声 フラックス

クトゥルフの呼び声 フラックス

プレイ人数:2~6人
「出したカードによってゲームのルールが上書きされてゆく」フラックスをクトゥルフモチーフにアレンジしたもの。作品名が勝利条件を決める「ゴールカード」になり、作品に関係するアイテムが勝利の鍵になったりするが、カードデザインは白地にデフォルメされたイラストが描かれたものでホラーめいた雰囲気は皆無。元々パーティゲーム的なものなので、あまりおどろおどろしく遊ぶものではない。

カード・オブ・クトゥルフ

カードゲーム カード・オブ・クトゥルフ

カードゲーム カード・オブ・クトゥルフ

プレイ人数:1(〜4)人
協力型としても遊べるが基本的には一人用。毎ターンめくられるカードが自分の手元や教団に配置されてゆくので、いずれかの教団が6枚にならぬよう戦力を削りながら山札をすべて引ききるまで耐える。
簡素なコンポーネントだが、金属製のコインはちょっといい感じ。

クトゥルフ・ダイス

ダイスゲーム クトゥルフ・ダイス 日本語版

ダイスゲーム クトゥルフ・ダイス 日本語版

ブリスターパックに専用ダイスとトークンが入っただけのシンプルなコンポーネント。開封後の保管に困る。
ゲーム内容も極めてシンプルで、攻撃対象を一人指定しダイスを振って、出目に応じて正気度トークンを奪う、それだけ。

クトゥルフ・ライジング

クトゥルフ・ライジング

クトゥルフ・ライジング

プレイ人数:2人
いちおうクトゥルフ神話モチーフということにはなっているがゲーム内容とはまったく無関係で、単に「邪神の教団」vs「探索者」という設定以上のものは何もない。5x5の2つのボードに数字タイルを交互に配置してゆき、1列5枚での役によって得点を競うだけのゲーム。

ミ=ゴの脳みそハント!

ミ=ゴの脳みそハント!

ミ=ゴの脳みそハント!

プレイ人数:2~5人
3つの山札からカードを引いて、「同じ知力の脳を集める」というゲーム。何枚引いてもいいが「探索者」が出たらすべてを失うバースト系。コミカルタッチのバカゲー

同人ゲーム

ロスト・テイルズ・オブ・クトゥルフダンウィッチ

ロスト・テイルズ・オブ・クトゥルフ:ダンウィッチ | GAME JAMBOREE |『ゲームマーケット』公式サイト
プレイ人数:3~4人
ラブクラフト・レターと同じくラブレター派生作品。こちらはラブレターから派生した「ロストレガシー」のライセンスに準拠している。
手札が1枚、1枚引いてどちらか使うという流れは全く同様で、カードの効果とそれに伴う推量や駆け引きのパターンが異なる。わりと派手な印象のラブクラフト・レターに対し陰鬱な「ダンウィッチの怪」らしい雰囲気が出ている。

邪神がこの中にいる!

邪神がこの中にいる! | AHC/居眠りの街 |『ゲームマーケット』公式サイト
プレイ人数:4~8人
ある種の正体隠匿系。他人の正気度を調査しつつアイテムをやり取りしてゆくが、装備によって正気度が上下し、「最も狂気の度合いが高かった者」が邪神となり他プレイヤーと対決することになる。

フラムルルイエ

フラムルルイエ
プレイ人数:3~5人
変則的なバッティング入札カードゲーム。得点カードを親だけが確認し、それを獲得するための数字カードを手札から出す。子は親のカードから得点を類推して獲得するか降りるかを決め、単独で一番大きな数字のプレイヤーがそれを得る……が、獲得に使用した数字カードは失点となるので、総合得点をプラスにするのはかなり難しい。
しかも「全員が得点マイナスだった」場合は邪神復活により得失点が逆転し、最もマイナスの大きなプレイヤーの勝利となる。
元は「魔法少女まどか☆マギカ」をモチーフにしたカードゲーム「見滝原は狭すぎて」だったもののリメイク。

テケリ・リ

テケリ・リ - さとーふぁみりあ
得点カードを取得しつつ失点カードを押し付ける、変則的なトリックテイキング。

蔓延する狂気と滅び:パンデミック クトゥルフの君臨

f:id:DocSeri:20160814144731j:plain
近年、TRPGでも「クトゥルフの呼び声」が人気を博し、ボードゲーム方面でもクトゥルフものが豊作である。
協力型ボードゲームとして名を馳せた「パンデミック」も、クトゥルフ神話モチーフとしてリニューアルされた。

基本的なギミックは引き継いだが、大きな特徴である「アウトブレイク」ルールはなくなり、代わりに「覚醒の儀式」として旧支配者が目覚めてゆくことで状況が悪化する仕組みになっている。
箱サイズに比してコンポーネント密度はそう高くないものの、その分だけカードやトークン類は取り分けやすいトレイになっている。コマはすべて樹脂製フィギュア、ボードやカードも隅々まで趣向を凝らした雰囲気のあるイラストが施されており、満足度はかなり高い。

ゲームの舞台となるのはラヴクラフト著作に登場する、アメリカ合衆国東部ニューイングランド地方マサチューセッツ州の4つの町村。
ネクロノミコンほか数々の禁書を所蔵するミスカトニック大学を持つアーカム(『魔女の家の夢(The Dremas in the Which-House)』『戸口にあらわれたもの(The Thing on the Doorstep)』)、その東の漁港キングスポート(『魔宴(The Festival)』『霧の高みの不思議な家(The Strange High House in the Mist)』)、忌まわしき漁村インスマス(『インスマスの影(The Shadow of Innsmouth)』『戸口にあらわれたもの(The Thing on the Doorstep)』)、人の訪ずれも少ない寒村ダンウィッチ(『ダンウィッチの怪(The Dunwich Horror)』)である。ずいぶん狭い範囲で世界の命運が決するものだと思わぬでもないが。

ゲームの流れを説明しよう。
探索者は1ターンに定められた回数の行動が行なえる。「移動」「情報交換」「撃退」「封印」の4種で、自由な順番で組み合わせてよい。
移動の際は隣マスへの「徒歩」以外に、バス停マークのある場所でのみ「現在いる町の手がかりカードを1枚捨てて任意の場所に移動する」か「行きたい町の手がかりカードを1枚捨てて、その町の任意の場所に移動する」ことができる。更に、各町の「ゲート」のある場所からは他のゲートに一瞬で移動することも可能だ──ただし正気度を失うが。
なお、このゲートをすべて封印することがゲームの目的であり、封印されたゲートはもう移動には使えなくなる。後半ほど移動力が弱まるわけだ。
情報交換は、同じマスにいる相手とのみ行なえる。自分の持っているカードを相手に渡すか、相手の持っているカードを貰うことができる。
撃退は、同じマスにいる「邪教の信者」コマを取り除く。このコマはその地に集う邪教、つまり旧支配者の信奉者を表す。奴らは3人以上集うと邪神を呼び覚ますべく儀式を執り行なうので、そうなる前にすみやかに撃退せねばならない。
封印は、その町の手がかりカードを5枚集めた探索者だけが行なえる。ゲートは閉じられ、信者は姿を消し、町に平穏が訪れる。
各自の手番が終了したら「手がかり」カードを2枚引き、また「信者の召喚」カードを現在の召喚レート分だけ引いて各地に配置する。その結果、既に3人の信者が集っている場所が指定された場合、あるいは「邪悪の胎動」を引いた場合には、旧支配者が覚醒してしまう。町をショゴスが徘徊し、邪神の影響が探索者たちを苛む。
4箇所のゲートすべてを封印できれば人類の勝ち、そうでなければ世界が破滅する。

正気度は可能な限り温存したい。減少した正気度を増加させる方法は基本的になく、狂気からの回復は「自力でゲートを封印した」場合のみ。狂気に陥っても脱落はしないが行動は制限されるので展開が苦しくなる。
信者はなるべく撃退・分散しておかなければ、「覚醒の儀式」が行なわれ状況が悪化の一途を辿る。ハンターの撃退能力やオカルティストの信者コントロール能力が活躍するだろう。
信者の集う場所へすみやかに移動するためにバスは有効だが、手がかりカードを消費してしまうのが痛いところだ。移動力の高い運転手や記者が役立つかもしれない。
「遺物」は強力な効果を持つが、その発動には狂気のリスクを伴う。魔術師の手助けは有効だが、頼り過ぎは禁物である。
情報を集め、ゲートを封印する役割は探偵に任せたい。また記者は狂気に陥ると謎の第六感で情報収集に力を発揮する。
平素から行動力が高く、狂気に陥ってもなお人並の力を見せる医師は地味ながら頼もしい。

パンデミックと比較すると、アウトブレイクがなくなった分だけ連鎖的な危機状況を生じにくくなったものの、邪神覚醒による影響が強いぶんだけわかりやすく危機的だ。また手がかりカードが4種類になった分だけ長距離移動が使いやすくなったが、代わりに移動できる場所が制限されることでバランスを取っている。
処理的には「正気度」と「ショゴスの移動」が追加された分だけやや煩雑になった感があるものの、難易度では大差ない。
舞台が狭いこともあり、イメージ的にはかなり「アーカム・ホラー」を彷彿とさせるものがある。手がかりカードを町の名だけでなくフレーヴァーテキストでも入れてイヴェント風にしてみると、もうひとつ雰囲気が出て面白いかも知れない。

ポケモン謎解きラリーGO

JR東日本×SCRAPの「ポケモン謎解きラリー」に参加してきた。
www.jreast.co.jp
これまではスタンプラリーだったが今年は謎解きだ。

開催概要にもあるように、上野・秋葉原・浜松町・品川・渋谷・新宿・四谷の7駅を巡って謎を解くラリーになっている。中央/総武線の四谷駅以外は山手線一周コースだ。
すべての謎は改札の外にあるので、何度も乗り降りが必要になる。「おすすめ情報」にも案内のある通り、1日750円(子供370円)の都区内パスを買うといいだろう。駅の券売機で、特急券・指定席券の買える青い券売機で「おトクなきっぷ」を選択すれば買うことができる。もちろん朝7時以降なら緑の窓口で買ってもいい。
www.jreast.co.jp
参加にあたっては(駅間を移動する運賃以外の)費用は必要ないが、冊子に書き込むための筆記用具は準備しておくこと。またA4サイズの冊子を持って移動ことになるし、謎を解き明かすとA4クリアファイルを貰えるので、それらが入る鞄が欲しいところだ。

基本的には小学生向けイベントなので、謎の難易度は低い(それでもSCRAPらしく考えられた謎解きではあるが)。大人が謎解きだけを目的に参加すると、寄り道しなければ2時間ぐらいで終わってしまうだろうと思われる。休日のレジャーとしては些か物足りないので、どうせならポケモンGOを合間に挟んでみるのはどうだろうか。

なおこのラリー、7つの駅を巡るのはあくまでSTAGE1であり、これをクリアした人だけが貰える冊子を入手するとSTAGE2に挑戦できる……のだが、なにしろこちらは開催エリアが大宮・松戸・取手・新浦安・東京・八王子・石川町とかなり広いので、1日で回ろうとはしない方が無難である。ひとまずはSTAGE1をやってみて、その後どうするか考えるといい。

上野

上野駅は都内最大規模のポケモンスポットである上野公園および不忍池が存在するエリアだ。

公園改札から上野公園、あるいは中央改札・不忍改札から不忍池へ。広い園内全体に無数のスポットが散在するが、とりわけ不忍池ポケモンGOの名所として知られ、常時ルアーの花びらが舞い歩かずして多数のポケモン(主にコイキングコダックヤドンだが)が湧きまくる。一時はブーバやエレブーの巣だったが、最近はレア度の高いポケモンはあまり出ていないものの、それでも1進化ポケモン程度は結構湧いている。
特にコイキングは腐るほど乱獲できるので、ギャラドス狙いには絶好の場所だ。

秋葉原

秋葉原はスポットの集中域があるわけではなく、街全体に密度が高い。

別段なんのレアポケモンが湧くわけでもないのだが、なにしろオタクの街であるからそこかしこにルアーが挿さりまくってどこでも何かしら湧いている。主に電気街口北側方面がいいだろう。

浜松町

羽田からのモノレールが発着するこの駅は、実はかなりの観光名所集中地だ。

東の芝離宮は有料施設だが、西にしばらく行けば増上寺が見える。このあたりはニャースなどややレアなポケモンが湧きやすい傾向がある。また増上寺の向こうには東京タワーも。ただし駅からはそれなりに距離がある。

品川

品川駅周辺はポケストップの密度こそ低くないものの、どうにも目立った名所がない。

まあ駅周辺を一回りしたら次へ行こう。

渋谷

なにしろ人の多い街である。どこと言わず常時ポケモンがよく湧く。

主に北西方面が探索のメインエリアになるだろう。

新宿

新宿駅自体が人の多い場所だが、ポケモンGO的な名所といえばやはり新宿御苑だろう。

ここはピカチュウの湧く場所として知られる。

四谷

ここも駅周辺に大したものがない……というか、むしろ新宿に近すぎて特筆すべきことがない。

いっそ(時間と体力とバッテリーに余裕があるなら)新宿駅から御苑を抜けて四谷まで歩いてみるのもいいかも知れない。5kmぐらいあるのでたまごの孵化にも丁度良いだろう。

街コロマッチを攻略する

始まったばかりのソーシャルゲーム「街コロマッチ」で遊んでいる。

ボードゲーム版とは似ているようで色々違う。

大きな差は、「デッキを構築する」ことだ。1〜12の目それぞれに最大5枚のカードを割り当て、ゲーム中これらをランダムに引いて配置してゆく。

また施設は自分の手元に並べるのではなく12×5のボード上に配置する形になっている。元の街コロでは施設ごとに枚数が限定されていたが、街コロマッチでは配置可能マスが限定されるわけだ。

ボード上で自分の施設同士を隣接させてゆくとコンボが成立し、収益が向上する。また置きたいマスに既に他人の施設がある場合、「配置コストの2倍を相手に払って」上書きすることも可能だ。

勝利条件が「ランドマークの建設」であることに変わりは無いが、全般に施設の収益に対しランドマークの建造コストは低めで、出目によっては3ターン程度で決着してしまうこともある。このあたり些か運ゲー感は否めない。

元々、街コロは収益が完全に出目次第なので、カードの購入によってどう最適化してゆくかを競うゲームなのだが、街コロマッチの方は利用可能カードもランダムに引く形となったので本家よりも運の要素が強く出る。無論それを技術側に寄せる要素として「デッキ構築」があるものの、それに使えるカードはランダムガチャの引き次第であるわけだから、三重に運ゲーではある。

恐らく、そのあたりの運ゲー感を少しでも緩和しようという意図なのだろうと思われるが、簡単な目押しによる出目の指定が可能になっている。ただし指定目が出るかどうかは結局のところ運次第だ。

 

さて、そんなゲームを多少なりとも「攻略」してみようと思う。

まず始めにちょっとしたアドヴァイス。画面左上のアヴァターアイコンからプロフィールの編集が可能だが、ここで「お助けカード」を差し替えておくこと。現状ほとんどの人がデフォルトの麦畑固定になっており使えないことこの上無い。

また街の景色も編集可能だが、これは(僅かではあるが)定期的なコイン収入を兼ねているので、気合を入れて「自分だけの街」を作り上げておこう。

ストーリーを進めてゆくだけで有料アイテム「ダイヤ」も結構手に入るので課金ガチャ可能だが、その他に無料アイテム「コイン」でのガチャもあるのでカードはわりとガンガン引ける。しかしカード保持枠が少ない上にゲームには使用できない「進化」素材も枚数制限のうちなので、枠はそれなりに拡張せざるを得ないし、また可能な限り強化・進化で枚数を減らすようにする必要も出てくる。

とはいえ初めのうちは進素材自体の入手が難しいのでなかなか思うように進化できずに困る。ひとまず、同種多数入手できる進化素材自体も進化が可能なので、それで枚数を調節してゆこう。

……ところで一部カードの進化系統がなんかおかしいというか、メイド喫茶や美術館が進化によって立体駐車場になるの謎すぎるんですが……それは進化というか経営不振なのでは……

進化だけでなく、カードのレベルアップにより収益が強化されるので、主力になるカードを中心に積極的に強化しておくこと。微々たるものではあるが、コンボさせるとそれなりの差が出てくる。

 

街コロマッチでは最大4デッキを保存し、切り替えてバトル可能である。またゲームの仕様上、ダイス目が1D6限定、2D6限定、1D6・2D6選択可能の3タイプのバトルが発生するが、当然ながら1d場では7以上のカードが、2d場では1のカードが無意味になるので、それらを考慮して3タイプのデッキを用意しておくことが望ましい。

1d場用のデッキは1〜6の目それぞれの確率が一様であるから、カードは最大枚数で積んで良い。しかし2d場では中央値の7が最も出やすく端の2や12はほとんど出ないから、それに応じて枚数も調整すべきだろう。具体的には2・12は1枚あれば良く、3・11が2枚、4・10が3枚、5・9が4枚、6〜8が5枚というような勾配を持たせることで狙い易い目を確実に押さえることができるはずだ。

街コロにも街コロマッチにも言えることだが、勝利条件はランドマークの建設であり、そのための資金を素早く確保することがゲームの目的だから、基本的には横方向に手を広げるよりも縦方向に集中させて「1手番で大きく稼ぐ」方が重要性が高い。また「他人が資金を貯めたら敗北」なので妨害のために資金強奪の可能性を作っておくことも必要になるが、目が(ある程度)コントロール可能である以上は相手に踏ませる赤系施設よりも自分が踏んで奪える紫系の方が強い。

逆にいつでも収入になる青系は1回の収益が低めなので、資金源たることを期待するというよりは相手の目にかぶせて「振り切られない」方向の使い方になる。

 

色々とやっても結局は運ゲーである。勝てなかった相手でも3回ぐらいやれば運良く勝てたりするので、ストーリーは(Normalモードなら)それなりに進むだろう。ただしボス戦はちょっとインチキ臭いというか、「ボスはランドマークひとつでも建てれば勝ち」「自分は2つとも建てないと勝てない」ルールである上に、相手の施設はレア度の高い高収益施設なので、妨害特化で「勝たせない」構えが必要になる。また2つあるランドマークの建設順を間違えると、相手の収益を強化してしまいあっさり負けるので注意(ランドマークは建てた当人だけでなく相手もその効果を利用できるのである)。

薄くて軽い大容量モバイルバッテリーを探す

先日の日光観光+ポケモンGOで、iPad Pro(9.7')のバッテリーが満充電でも12時間は保たなかったので、夏休みを前に遠出用のモバイルバッテリーを買っておくことにした。
選定にあたり重視した条件は、

  1. すぐに入手できるもの
  2. iPadの充電用なので出力2アンペア必須
  3. 携行を前提としているのでなるべく軽くて小さいもの
  4. 容量はなるべく多い方が望ましいが、重量・サイズとの兼ね合いで妥協する
  5. できればコンセントプラグ内蔵で直に充電できると望ましい

といったところ。
1、2は必須条件。3と4は互いに関係する条件なのでバランスを見る。
5は、主に「普段あまり機器のバッテリを管理しない」人向けの機能である。妻がコンビニで調達してきたiPhone向けの1Aタイプがこの形式で、普段からiPhoneの充電器代わりにコンセントに挿しっ放しにしておくことで満充電を保ちつつ、これ自体がそのままスマートフォンの充電アダプタを兼ねるので、外出時にもこれ一つあればよく、iPhone用の充電アダプタもバッテリ用の充電アダプタも持ち歩かなくて良いという利点がある。

しかしどうやら、コンセント直挿し型は大容量バッテリにはほとんどない機能のようだ。どうしてもサイズが大きくなりがちなので壁に直接挿すのが難しくなるからだろうか。
よって5は諦めて、1と2を満たす範囲で3と4のバランスを見ながら商品を選定した結果、選択したのがこちら。

白と黒の2色があったが、(Amazonプライムを利用すれば)翌日に届くのは白の方だった。
決め手となったのは、重量が200g未満、かつ厚みが13mmしかなく(概ねiPhone6ぐらいのサイズ感である)、にも関わらず8000mAhもの容量を保っている点だ。しかも2000円台とやたら安い。

とりあえずバッテリとしての性能をざっとチェックしてみる。残量26%になったiPadに満充電状態のバッテリを繋ぎ放置し充電回復具合を確認したところ、92%まで回復させることができた。およそ2/3程度を満たせた計算である。前回の旅行ではおよそ8〜9時間で息切れしたので、これがあれば14時間前後は保たせられそうだ。
iPad Pro(9.7')のバッテリ容量は7306mAhだそうで、そうするとこのバッテリで充電できた量はおよそ4870mAh程度。公称8000mAhではあるが、どうしてもバッテリからの出力には少なからぬロスが生じるもので、実際に使用できるのは6〜7割と言われるから、ほぼ60%ぴったりが出ているなら充分に公称値通りだ。
バッテリからの充電中、出力端子のある付近がやや熱くなるが、手で持てないほどの温度ではない。

バッテリ本体のサイズは長辺146mm×幅78mm×厚さ13mm、重量183g。これは、ほぼiPhone 6 plusに匹敵する。バッテリの容量で言えば2750mAhのiPhone 6s plusを1.7回分ほど充電できる計算だ。2台持ちの荷重で3台分の働き。旅のお共に、お一つ如何だろうか。

日帰り観光記:日光東照宮

日光に行ってきた。

関東在住ならば小学校の修学旅行とかで一度は訪れるであろう場所だが、反面「なかなか二度目がない」場所でもある。

しかし世界遺産である「日光東照宮(を含む寺社群)」をはじめ、ちょっと足を伸ばせば風光明媚な湖あり大滝あり温泉ありと、実はかなり見所の多い場所で、しかも都内から片道3時間かからない日帰り観光地でもある。

まあ流石に日帰りでは範囲を絞らざるを得ないが、逆に言えば何度も楽しめるということだ。

 

レンズ

以前、広島-宮島観光の際に「風景を撮るなら広角があればいいだろう」と高を括っていたところ、意外に「寄れないところを寄って撮りたい」というシーンが多く望遠の必要性を痛感したので、今回はレンズも新調した。

当初Tokinaの反射式300mm macroを考えていたのだが、固定焦点は撮影位置を選ぶのと、店頭在庫がなかったので45-175mmズームに手を出してみた。

 LUMIXの45-175mm電動ズーム、35mm換算にして90-350mmと望遠域を幅広くカヴァーするレンズである。これで全長わずか90mm、重量210gと軽量コンパクト、しかも安い。

これにマクロを兼ねた普段使いの12-50mm、広角が足りない時を想定して7.5mm魚眼を携行する。カメラ本体もレンズも小さいので小ぶりなカメラバッグひとつで充分収まる。 

ZKIN Z3737 RAW Hydra サンドコッパー

ZKIN Z3737 RAW Hydra サンドコッパー

 

なお、今回の写真はiPadで撮影したもの以外は基本的にまったくの無加工で掲載している。 

日光へ

都内から鉄道で日光へ行くルートは、大きく分けてJR宇都宮線日光線ルートと東武伊勢崎……えーとスカイツリーラインルートがある。乗換駅へのアクセス次第だが、基本的には時間も料金も東武線の方が優位。

ただしJRは日光駅の駅舎がとても良い。まあ東武日光から歩いてもいいのだが。

f:id:DocSeri:20160725115025j:image

JR日光駅舎。大正元年落成の瀟洒な木造二階建てで、二階の一等客車待合室は現在ではギャラリースペースに。

f:id:DocSeri:20160725133830j:plain

 駅で周遊バスのチケットを買い、駅前の停留所から乗ると10分ほどで二荒山神社前に到着する。

 

f:id:DocSeri:20160725134039j:plain

f:id:DocSeri:20160725114401j:image

f:id:DocSeri:20160725114418j:image

同じ場所を3種のレンズで撮ったもの。使い分けるとかなり異なった画が作れる。

f:id:DocSeri:20160725114645j:image

f:id:DocSeri:20160725114659j:image

至るところ大杉だらけ。そこらの神社なら確実にご神木であろうレベルの巨木が山を覆う。

f:id:DocSeri:20160725114907j:image

大きくなりすぎて倒壊の危険があるのか、それとも修復の際に木材として利用されるのか、切り倒された巨大な切り株も散見される。

 

f:id:DocSeri:20160725133624j:image

二荒山神社の御神籤は種類豊富だが、縁結び御籤は千代紙を使っており結んでも可愛い。

 

f:id:DocSeri:20160725125808j:imagef:id:DocSeri:20160725125821j:imagef:id:DocSeri:20160725125844j:imagef:id:DocSeri:20160725125857j:image

 二荒山神社から南東に向かって東照宮方面へ。

f:id:DocSeri:20160725132851j:imagef:id:DocSeri:20160725132901j:imagef:id:DocSeri:20160725132909j:image

f:id:DocSeri:20160725140226j:imagef:id:DocSeri:20160725140243j:imagef:id:DocSeri:20160725140751j:image

五重塔なんかを撮りつつ参拝料払って中へ。極彩色の装飾については今更私が語るべき事は何もないので代わりに動物の写真をお送りします。なお三猿と眠り猫は補修中につきレプリカなのでスルー。

f:id:DocSeri:20160725141052j:imagef:id:DocSeri:20160725141111j:imagef:id:DocSeri:20160725141124j:imagef:id:DocSeri:20160725141152j:imagef:id:DocSeri:20160725141210j:imagef:id:DocSeri:20160725142228j:image

f:id:DocSeri:20160725141626j:image

狛犬。やけに可愛い。

f:id:DocSeri:20160725141735j:image

大燈籠。和製スチームパンクはこういう意匠でいきたいものだ。

 f:id:DocSeri:20160725142519j:image

外壁も極彩色の施されたレリーフが、それぞれ異なった意匠で彫り込まれているのだが、

f:id:DocSeri:20160725143127j:image

 内側は白ベースに金と無垢の木というコントラストのはっきりした造りで、これがまた格好良い。

 

ところで陽明門は現在改修中で、足場に覆われ外観が見えず残念……と思ったら、外壁が外されその下に描かれていた狩野派の板絵が公開されており、むしろ貴重な機会だったという。

 f:id:DocSeri:20160725144439j:image

本殿・薬師殿は撮影禁止だったので入口だけ。磨かれた漆塗りの板間が鏡のような反射を見せる。

 

この後、道伝いに下って神橋へ。

f:id:DocSeri:20160725145925j:plain

 大袈裟な名だとは思ったが流石は名所、絵になる光景である。

 

気温

朝とはいえ、駅を降りたら肌寒かった。そういえば日光は避暑地なので、だいたい都内より5度ぐらいは気温が低いのだった。夏でも薄手の上着ぐらいはあった方が良さそうだ。

 

食事

東照宮はかなり見応えあるので、朝からこれひとつ巡るだけでも大体お昼時になる、のだがこのあたりはなにしろ寺社エリアであるから店がない。土産物屋を兼ねて観光地価格で蕎麦とか出す店がひとつある程度だ。

おすすめは東照宮を出て少し下った左手にある宝物博物館 、真新しい建物の1階に入っているUCC上島珈琲店のカフェ。値段相応に食べられる。

日光東照宮ホームページ|日光東照宮宝物館

あるいは下ってゆくつもりがあれば、神橋のたもとにある明治時代の物産展にあるカフェレストランは美味しそうだった。

日光物産商会|日光国立公園 神橋のすぐそば

ここは建物としてもなかなか見所。土産物屋としてはいかにも観光地のそれではあるが。

f:id:DocSeri:20160725153933j:plain

 

生物

山の方なので格段に生物相が豊かである。とはいってもそんなに色々観察したわけではないし、昆虫などはすぐ逃げてしまうのでなかなか撮れないのだが。

 f:id:DocSeri:20160725155227j:imagef:id:DocSeri:20160725160302j:imagef:id:DocSeri:20160725160333j:imagef:id:DocSeri:20160725160443j:imagef:id:DocSeri:20160725160946j:imagef:id:DocSeri:20160725161005j:image

最後のは50mmで撮った橋下のトンボと、同じものを175mmで撮ったもの。近付かずに大きく撮れるのは嬉しい。

 

ポケモン

ところで今回の観光では、直前にサービスインしたポケモンGOを遊びながら移動していた。道中が単なる待ち時間ではなく楽しみの時間になるし、地域ごとのポケストップ分布や出現するポケモンの変化なども面白い。

また観光地は人が多いからか他ではあまり見掛けないポケモンが出現するようだ。観光旅行ではわりと子供の興味と親の興味が(年齢的な問題で)噛み合わなかったりすることは少なくないが、大人が好む場所に子供が楽しめるスポットが重なるというのは従来なかった観光の形として、もしかしたら次世代の町おこしの方向性として、アリかも知れない。

ただ、なにしろGPSを常時起動するシステムであるからバッテリの減りは著しい。今回は容量に余裕のあるiPadと、iPhone5Sにモバイルバッテリ携行で望んだが、それでも駅へ戻る前の段階でバッテリ容量が20%を切る有様だった。

シルエットだけ見掛けたロコンを捕獲できなかったのが心残り。