初めてレンズ交換式カメラを買う人のためのレンズマウントまとめ

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スマホで手軽に撮る写真に満足できなくなった時のステップアップとして、一眼レフやミラーレスなどの「レンズ交換式」カメラの購入を考える人は多い。
本体のレンズで撮れる範囲で済ませるしかなかったレンズ固定式のカメラと違って、レンズ交換式カメラは取り付けるレンズ次第で写りが変わるので、一台でなんでもできるし、表現の幅が広い。
その一方で、たくさんのオプションがあるために何を買ったらいいのかわからなくなりがちでもある。なにしろメーカーごとにレンズの取り付け方式が違っているし、同じ方式であっても使えるレンズと使えないレンズがあったりするので、慣れないと混乱する。
その辺りの事情を、すこしでも解りやすく整理できれば、と思ってこれを書いている。

レンズマウントの基本

レンズ交換式のカメラは、「レンズマウント」によって本体とレンズを接合する。これによって自由にレンズを付け外しでき、様々なレンズが扱えるわけだ。
ところが、レンズマウントには様々な種類があって、メーカーごとに採用している形式が違う(これにはカメラの発展史に伴う様々な理由があるにはあるのだけれど、一番大きな理由は要するに「他社の製品を使わせないため」だ)。
だから基本的にはカメラ本体を買ったら、レンズも同じメーカーのものを買うことになる……のだが、これにも色々と例外があって、たとえばカメラーメーカーとは別にレンズだけ作っているメーカーがあったり、同じメーカーにも複数のレンズマウントが混在していたり、逆に複数のメーカーが同じレンズマウントのカメラを出していたり、さらには同じレンズマウントなのに組み合わせられないカメラ/レンズがある場合もあったりしてややこしい。

レンズマウントごとの特徴

要するにレンズマウントの種類ごとに使えるレンズが決まってしまうわけで、ある意味本体の性能よりも「使いたいレンズが付けられるカメラはどれか」の方が重要とすら言える。もちろん、はじめてカメラを買う時にレンズのことがわかるはずもないので、最初は漠然と「使えるレンズは多いに越したことはない」ぐらいに捉えておけばいいと思う。
参考までにマウントごとの対応レンズ数を記載するが、こちらは2018年8月15日現在の、価格com「交換レンズ」カテゴリに於いて各レンズマウント用として表示される総数を記したものであり、価格comに登録されない商品の数は含まれていないので、実態とは多少の差があることに注意。

そういうわけで、レンズマウントごとに特徴を見ていこう。といっても、ほとんどのマウントはメーカーごとに違うので、メーカー単位でマウントを見てゆく感じになる。

なお、この記事はあくまでカメラ初心者に向けて書いているつもりなので、いきなり手を出すことのなさそうな中判カメラやライカなどについては割愛する。

ニコン

Fマウント(対応レンズ364本:うちAPS-C専用76本)

35mm判フィルムカメラ時代からずっと変わらず使い続けている、一眼レフ用としては現役最古のマウント。プロを中心にユーザが多いため交換レンズが豊富で、安価なものから超高価なものまで選択幅が広い。
デジタル一眼レフでは35mm判フルサイズ機(FX)とAPS-C機(DX)の2種類があり、レンズの中にはAPS-C専用のものがあるので注意。
現在、一眼レフと競合する新マウントのフルサイズミラーレス機の発表を控えており、今後Fマウントを継続展開するのかどうかは不明。

Nikon 1マウント(対応レンズ22本)

1インチセンサーを採用した小型ミラーレス一眼用マウント。レンズ交換式としては初めて専用ケーシングなしで防水を実現するなど意欲的な試みも見られたものの、レンズ本数が非常に少なく、そのため最広角でも27mm相当、魚眼レンズもないなど選択肢が狭い。2017年を以て販売終了。

Zマウント(仮称)

近々発表されるはずの新規格ミラーレス一眼用マウント。未知数。

キヤノン

EFマウント(対応レンズ308本:うちAPS-C専用68本)

35mm判フィルムカメラ用のマウントとしては最後発で、そのぶん電子化時代を見据えたマウントとして長く活躍してきた。ニコンFマウント同様にプロユーザが多く、選択幅が広い。
デジタル一眼レフに35mm判フルサイズ機とAPS-C機の2種類があるのも、APS-C専用レンズ(EF-S)があるのも同様。

EF-Mマウント(対応レンズ:45本)

こちらはAPS-Cミラーレス一眼用マウント。EFマウントに比べてずいぶんレンズが少ないが、どうも主力である一眼レフと社内競合しないようにわざと少なくしているようだ。
他社がほとんどソニー制の撮像素子を採用する中で唯一撮像素子を独自開発しており、全画素をそのまま像面位相差センサーとしても利用できるAF技術で「ミラーレスでも一眼レフ並みの合焦速度」を謳う。

リコー・ペンタックス

Kマウント(対応レンズ156本:うちAPS-C専用67本)

35mm判フィルムカメラ用のマウントで、何度も小改修を続けたらしく細かく見ると同じマウントにも色々と差があるのだが、まあ基本的には電子制御のレンズについては気にしなくて大丈夫……だと思う。
例によって35mm判フルサイズ機とAPS-C機があって、レンズもAPS-C専用のDAと35mm判対応のFAがある。

Qマウント(対応レンズ9本)

コンデジと同じ小さなセンサーを使った小型ミラーレス一眼用マウントで、マウントは同じだがセンサーサイズが2種類(1/1.7型と1/2.3型)あるため同じレンズでも画角が変わるので注意。なお2014年以降、新たな製品が登場しておらず、公式なアナウンスはないが展開を終了したものと思われる。

GXR(対応レンズ5本+α)

撮像素子とレンズを一体化したユニットごと交換する特殊な方式のミラーレス一眼。これによってレンズのサイズを抑えたまま、大型センサーで解像度の高い短焦点距離レンズや小型センサーでズーム倍率の高い望遠レンズなどを特性に合わせて使い分けられ、しかも一体型なので水や埃に強いという画期的な製品だったが、特殊すぎてレンズわずか5本で終わった。なおライカM42マウント用ユニットが存在したため、手軽なライカレンズ母艦として一部マニアに人気があったようだ。

ソニー

Aマウント(対応レンズ165本:うちAPS-C専用39本)

ミノルタ時代から引き継いだ一眼レフ用マウント。もちろん35mm判フルサイズ機とAPS-C機があって、APS-C専用レンズがあるのだが、なぜか他メーカに比べAPS-C用の比率が低い。
半透過ミラーによるミラー動作なしのレフレックス機構など新機軸を取り入れてきた意欲的なラインだったが、近年ソニーは一眼レフ路線からミラーレスへの移行に本腰を入れたため、こちらは今後フェードアウトしてゆくものと思われる。

Eマウント(対応レンズ173本:うちAPS-C専用30本)

こちらはミラーレス一眼用のマウント。当初は他メーカー同様にAPS-Cサイズのミラーレスを展開していたのみだったが、途中から「他社一眼レフに競合する本気の35mm判フルサイズミラーレス」路線を打ち出し全力で展開を始めた。そのぶんだけAPS-C用レンズは抑えられている(マウントは共通のためフルサイズ用レンズをAPS-C機で使うことも可能であり選択肢は広いものの、サイズと価格が問題になる)。
余談ながらαはAPS-C機では珍しく、最新のα6300より前の機種ではモニターにタッチしてフォーカス位置を決める機能がないので、ピント位置変更がちょっとやりにくい。

シグマ

SAマウント(対応レンズ56本)

シグマは交換レンズメーカーとして知られるがカメラの製造も手がけており、独自構造の撮像素子を製造するFoveonを買収し自社製品に搭載している。
SAマウントは一眼レフ・ミラーレス共通のマウントで、撮像素子のサイズに関わらず共通のレンズが使える……というか、つまり35mm判フルサイズ用のレンズしかない。

富士フイルム

Xマウント(対応レンズ97本)

APS-Cサイズのミラーレス一眼用マウント。キヤノンソニーと異なり社内競合となる一眼レフ機のラインを持たないため心置きなく全力で取り組むことができるため、他社APS-Cミラーレス機よりも対応レンズ数が多い。
また、フィルムメーカーであるため独自のフィルム発色再現機能を持っており、フィルムカメラの愛好家にファンが多い。

オリンパスパナソニック

これはちょっと特殊で、単一メーカーの独自規格ではなく複数メーカーの共同規格のため、異なるメーカー製品で互換性がある。

フォーサーズマウント(対応レンズ35本)

コダックが中心となって策定した一眼レフ用マウント。既に展開を終了している。ミラーレス用の現行規格であるマイクロフォーサーズとは直接の互換性がないことに注意。

マイクロフォーサーズマウント(対応レンズ188本)

こちらはオリンパスパナソニックが中心となった、世界初のミラーレス一眼用マウント。写真用カメラだけでなく動画用カメラやクアッドコプター搭載カメラなどにも採用されている。
メーカーごとの互換性があるため対応製品が多く、ミラーレス機では最も選択幅が広い。センサーサイズが35mm判フルサイズの縦横半分になるため焦点距離が2倍換算となり、レンズがぐっと軽くコンパクトになるのが特徴。
また他のマウントと比較してボディ内手ぶれ補正機能とセンサーのダスト除去機能(特許を押さえている)の強さには定評がある。

レンズマウントアダプター

レンズはそれぞれにマウントの規格が違うため取り付けられるレンズの種類がカメラによって決まっているが、「どうしてもこのレンズだけは使いたい」というようなこともある。その場合には、取り付け部の構造を異なるマウント用に変換するアダプターを使うことで、非対応レンズを使用することもできる。
ただ、これにも制約があるため、あらゆるカメラにあらゆるレンズ用のマウントアダプターがあるわけではない。
また、アダプターがあっても電子接点がないとオートフォーカスなど電子的な制御の必要な機能が働かなかったり、働いたとしても純正レンズのようには動作しなかったりする。あくまでイレギュラーな手段と割り切ろう。

画角と距離とセンサーサイズ

レンズには焦点距離というものがある。これは「撮像面からレンズ主点までの距離」なんだけど、重要なのはそれが「画角」、つまり撮影範囲を意味するという点だ。
二等辺三角形を描いてみよう。底辺が撮像面、頂点がレンズの主点だ。
撮像面から主点に向かう2本の直線を延長する。この範囲がつまり、レンズを通って撮像面に映る範囲の角度になる。これが「画角」だ。
焦点距離が長くなると、そのぶんだけ画角が狭くなり、短かくなれば広くなる。そういう関係性であることが理解できればいい。
ズームレンズはそうやって、レンズを動かして主点の距離を変えることで画角を変更しているわけだ。

ところで画角は焦点距離だけじゃなくて底辺の大きさでも変化する。同じ焦点距離でも、底辺を広げれば画角も広がり、狭くすれば画角も狭くなる。つまり、撮像面のサイズが変わると同じ焦点距離のレンズでも画角が変わってくる。
具体的には、35mm判フルサイズの画角に対して、撮像面が狭いAPS-Cサイズでは実質的に焦点距離が1.5倍(キヤノンの場合は更に若干狭くて1.6倍)、フォーサーズだと2倍相当になる。たとえば35mm判で50mmと同じ範囲を写すレンズは、APS-Cなら35mmぐらい、マイクロフォーサーズでは25mmということになるし、50mmをAPS-Cで使うと75mm、マイクロフォーサーズでは100mm相当のレンズになる。まあ変わるのは画角だけで、レンズの明るさやボケの強さなんかは焦点距離相応なんだけども。
ということを覚えておくと、「異なったカメラ間で同じぐらいの性能のレンズを比較する」時なんかに役立つ。

一眼レフとミラーレス

この2つの何が違うかというと、「どうやってレンズが映す像を確認するか」だ。
一眼レフは、レンズの後ろに斜めのミラーを置いて撮像面への光を遮り、それをファインダーへ送って直接レンズから来る光を目で見る。元々、フィルムカメラの時代には撮像面に光を当てるのは撮影の瞬間だけだった(光を当てた瞬間に像が焼き付けられる仕組みな)ので、それまで遮っておける形式は都合が良かった。
それに対しデジカメの場合は撮像面に光を当てっぱなしでも問題なく、像の確認も単に撮像素子の捉えた映像をモニターに映せば済むので、撮像面への光を遮る仕組みも、レンズの光を目で直接見るための仕組みも必要ない。
デジタル時代にフィルムカメラの方式をそのまま流用していた一眼レフから、デジカメには不要な機構を省いて元のやり方に戻したのが「ミラーレス一眼」だ。逆に言えば一眼レフとミラーレス一眼は、ミラーがあるかないか以外では基本的な構造に差はない。

でも一般に「一眼レフの方がミラーレスより高性能」と思われている。それには色々と理由があるのだが、まあ要するに「今までは一眼レフの方がミラーレスやコンデジよりも高性能になるように差を付けていた」といったところで、本質的に一眼レフがミラーレス一眼やコンデジよりも優れているというわけではない。だから「フルサイズミラーレス」など一眼レフと差のないミラーレス一眼が作られはじめると実質的な差はなくなり、むしろ「撮影の直前まで撮像素子を遮る」一眼レフでは事前の画像解析による機能、たとえば「人物の顔を識別して目にピントを合わせる」などミラーレスならばできることができないといったデメリットの方が大きくなってきた……というのが現在の状況。

日常使いのためのモバイルバッテリー

外出先でスマートフォンを使っているとバッテリの残量が気になる。特にGPSなんか使っていると減りが早い。
なので念のためモバイルバッテリーを用意するのだが、たしかに電力の逼迫に対する備えとして有効ではある反面、自宅で充電管理せねばならぬ機器が増えるデメリットもあったりする。
またバッテリ容量は多いほど好ましいが、その分だけ重量も嵩む。あまり荷重を増やしたくはないので、そこそこの容量で妥協せねばなるまい。
しかし逆に軽量だが出力の低いものだと、バッテリがすぐ空になるだけでなくスマートフォンのチャージにも時間がかかるし、タブレットなど容量の大きい機器ではそもそも圧が足りず充電できなかったりする。

そういうわけでモバイルバッテリーに求める条件は、

  1. コンセントプラグ内蔵で直に充電できること
    • 直挿し可能だと日常から充電器代わりにスマホを充電しつつバッテリも満充電にしておけるので、いざ外出時に空になっているということがない
    • ついでに外出先で利用可能なコンセントがあったらバッテリを回復できる
  2. クイックチャージ可能な2A出力
    • 減った容量を素早く回復
    • タブレットを充電するにも高出力は必須
  3. 5000mAh程度の容量
    • もっとあってもいいがこれより少ないと心許ない
    • iPhoneだと3000mAhぐらいなので1.5回分ぐらいチャージ可能、iPadは8000〜10000mAhぐらいなのでまあ半分程度はチャージできる
  4. なるべく軽くてコンパクト

といった感じになる。

実はこの「コンセントプラグ内蔵」が意外に曲者で、商品を検索してみるとモバイルバッテリじゃない充電器が出てきてしまったり、あるいは逆に「他の機器へ電力を供給するためのコンセントを備えた大型の発電機/バッテリー」が出てきたりする。
また、コンセントプラグを収納する分だけどうしてもバッテリ自体に少々厚みがある製品が多く、そのため軽量化よりも大容量化を指向しがちのようだ。

で、結論から言えば今回はこれを買った。

容量5000mAhで重量200g以下、コンセント直挿しできるプラグ内蔵でクイックチャージ対応。メーカーも定評あるAnkerで、何から何まで申し分ない。ついでに赤、白、黒の3色あるので家族のそれぞれに色違いで渡しておく。これでもう、「自分の充電器が見付からない」「妹に充電器取られた」「出掛けようと思ったのに充電足りない」といったトラブルがなくなる……といいなぁ。

指摘されるまで気付かなかったんだけど、これ内蔵コンセントプラグからだけでなくUSBポートでの充電も可能だそうで、つまり「コンセントはないけどUSBポートならある」場合にもバッテリ補充できるのは万全だ。

MacBookPro(2018)用のUSB-Cハブを探す

MacBookのバッテリが膨張し、トラックパッドを圧迫して操作感にだいぶ影響が出てしまっていたので買い替えた。外部ポートがUSB-C(というかThunderbolt3)x4とイアフォンジャックのみになってしまったので、従来のUSBケーブルも挿せないし、カメラのSDカードを直接挿して読み出すこともできなくなって、ちょっと不便なのでUSB-Cハブを買うことにした。

小さい機材は紛失しがちなので、できれば挿しっぱなしにしておきたい。となればサイドのポートに直挿しできるタイプだ。
検索してみるとピンからキリまで実にたくさん出てくる。あまりに多過ぎて絞り込むのも難しい。なので条件を設定した:

  1. 充電しながら通信および給電に利用可能であること
  2. USB-Cポート、USB3.0ポート、SDカードスロットがあること
  3. 本体色に合わせたスペースグレイであること
  4. MBPと高さを合わせてあって挿した時ツライチになる(だろうと思われる)こと
  5. なるべく角や面の丸めを行なわずソリッドな平面構成であること

というわけで、主に丸めの有無によって多数の製品を篩い落としつつ抽出したのが以下の5商品。

まあ正直なところ機能面ではほとんど差がない。HDMIポートがあったりなかったり、USBが2口だったり3口だったりする程度の差だ。特に外部出力は予定していないのでHDMIは別に要らないし、USBも2ポートあれば用は足りる。
というわけで、とりあえず一番安くて一番デザインのシンプルなものを、ということで一番上のものを注文してみる。

果たして実際に届いたものは3番目のWavlink製品だった……というかこれ上3つ、事実上同じ商品を売ってるっぽいな。しかし余計なロゴがないから注文したのにロゴ入りが届くとは。
本体は樹脂ケースにアルミメッキだろうか。質感は悪くない。細く面取りされた角のみ磨かれており、他は梨子地。
さしあたり、左のUSB-Cポートに挿してみる。奥側はMBPの後端に揃えられており、手前側はキーボードの端より少し前まで来る。これはまあ良いのだが、なんと高さがMBPの本体面とツライチになっていない:スペック上では厚み1cmということになっていたが、実際にノギスで測ってみると1.5mmぐらい厚いのだ。これはいただけない。
また説明の写真ではMBPと色を揃えているように見えるが、現物はスペースグレイよりも若干暗く青みがかっており、色味が揃わない。これも不満点だ。
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SDカードスロットは上下逆向き。実用上の問題はないがちょっと落ち着かない。
本体のUSB-Cに代わりハブ側にもMBPの充電ポートを兼ねたUSB-C/Thunderbolt3ポートが1口、USB-Cが1口あり、他に従来のUSBポートが2口、またSDカード・マイクロSDカードスロット、他に奥側面にHDMIが設けられている。
挿しておくだけでハブ部が本体よりもやや熱くなること以外にはさしたる問題はなく、機能的にはUSB-C/Thnunderbolt3を減らすことなく失われた旧USBポートおよびSDカードスロットが復活し、使い勝手には概ね満足している。それだけに外観的な問題、期待した部分が期待通りでなかったことが惜しまれる。

東京都・写真美術館と庭園美術館

恵比須の東京都写真美術館と、目黒の東京都庭園美術館に行ってきた。どちらも存在は知っていたがなかなか訪れる機会のなかった場所だ。

東京都写真美術館

topmuseum.jp
名の通り、写真(および映像)専門の美術館。写真というのは美術の一分野でありながら教科書などでも扱いが少なく、写真専門の美術館は珍しい。
恵比須駅の東口から写真美術館のある恵比須ガーデンプレイスまでは、動く歩道が設置された歩廊が繋がっている。そこからエスカレーターで地下に降りるとガーデンプレイス内の地下街を通ってガーデンプレイスタワーへと続くエレベーターにアクセスでき、そこから写真美術館まで屋根の下から出ることなく移動可能だ。

館名の書かれた壁には大伸ばしにされた有名写真が3葉展示されている。
この先にある入口でチケットを買う。1階が映画館、2階・3階が写真展示室になっている。

内部はほとんど色彩がなく、白い壁とステンレスを主体に構成されている。これが実にモノクロ写真映えするのだ……写真美術館だけに意識的にデザインされているんだろうか。あまりに楽しかったのでPENのARTモード「ラフモノクローム」で撮りまくってしまった。













現在の展示は2階が実験的写真家、杉浦邦恵の「うつくしい実験」。写真というよりは、写真を素材とした絵というべきか。個人的に気に入ったのは「暗室に印画紙を追いて子猫を一晩放ち、翌日に現像した」という、行動の痕跡が焼き付けられた「子猫の書類」。
また、ポストカードサイズに分割されたレントゲン像を針金のカードラックに並べワイヤーで吊るした「レントゲン棚のインスタレーション」は、写真/展示そのものよりも棚が落とす影に惹きつけられた。カメラに収めたかったが展示室内は撮影禁止なので諦めざるを得ない。
3階は写真美術館の所蔵品からテーマに沿った写真を展示したもので、「空中に浮遊する人の写真」や「視線の先を想像する写真」など、テーマを同じくする複数作家の写真を並べている。

恵比須〜目黒

目黒駅は恵比須ガーデンプレイスを出て駅とは反対方向に進んだところにある。ちょうどガーデンプレイスが中間ぐらいなのだが、当初勘違いして中目黒駅を目指したため無駄に遠回りしてしまった。
恵比須の付近は面白い建物が多い。ガーデンプレイスのような目立つ場所をちょっと離れると、派手さはないが拘りに溢れた小さなビル群を見ることができる。











東京都庭園美術館

www.teien-art-museum.ne.jp
元は朝香宮の邸宅であった場所で、戦後民間に払い下げられ、最終的に都に売却されて庭園美術館として公開に至った。美術館とはいうが美術品を収蔵する館ではなく、朝香宮邸それ自体、および日本庭園・西洋庭園を含む全体が美術品である。
とりわけ邸宅は、外観こそ飾り気のない建物だが玄関に一歩踏み込むやガラスの天使像に迎えられ、内装はアール・デコ様式の幾何学装飾が部屋ごとに異なった趣向で楽しめる(ただし建物公開時期は限定されているので注意)。







交田稜「ブランクアーカイヴズ」:認知し得ぬ障害の受容

当人の意図とは無関係に周囲の人間に影響を与え、知覚を読み取り、あるいは書き換えてしまう「認知拡張症候群」。しかしその症状は当人だけの知覚による、もしくは逆に全員の知覚を改竄してしまうが故に周囲からの認識が困難で、そのため認知はほとんど広まっていない。そういう症例があることは伝えられていても、漠然としたイメージしかなく、あるいは超能力のようなものと認識しているか、いずれにせよ社会に正しく理解されない。
そんな症状を持ち、社会生活に支障を来している人たちを支援するための社会福祉法人「アーカイヴズ」。その相談員もまた、ACSに悩まされる人たちだ。


まずは公式から1話を読んでいただきたい。
www.moae.jp

バットを持った少女は簡素なパーカーにショートパンツ姿で、活動的な人格を伺わせる。しかし髪の毛は整えられておらず、また服は染みだらけで、まともに世話されていないことが想像される。「他者に知覚されない」症状の持ち主であるが故に、親にさえも知覚されていないからだろう。
次の見開きで、ネコは貸し物件のガラスの手前に見えているが、少女は鏡面の向こうにしか描かれていない。つまりヒトは直接視認できないが鏡面反射やカメラ越しにならば見えること、また動物には普通に見えていることがわかる。
そしてインターホンを鳴らした時に、長髪の男性が離れた位置から他人の存在を知覚し思考を読んでいる──これもまたACSの症状だ──様子が示され、それを「便利な能力」としか見ずに利用したがる人物のあること、また少女が「長髪男性以外には知覚されていない」ことなどが丁寧に示される。
いずれも高度に計算された描写で、作品としての完成度の高さが伺える。
この後に発生した出来事を、ACSの特性を活かして解決してゆくことになるが、作品内で示される「支援の必要な障害」という認識をきちんとベースラインに敷き、あくまで「超人」「便利な超能力」的な扱いではなく、「厄介だが付き合ってゆくしかない症状」として取り扱う、非常に真摯な作品であった。

だというのに、本作はわずか2巻で打ち切られてしまった。まだ登場しない職員──証拠はないが他メンバーのACS発症に関与している可能性が匂わされている──の存在や、主要人物の過去にも触れる一幕がありながら、それらが一切描かれることなく。

作品の方向性としては「サトラレ」と似ていると言えるだろうか。あちらは「他人に認識されない」のではなく「自分だけが認識していない」というべきだし、周辺への多大な影響力と当人の国家的利用価値から告知を避ける措置を講じたサトラレに対し、ブランクアーカイヴスは周囲への認知が進まず理解されない様子で、扱いはずいぶん違うが、いずれも「他人の認識に干渉する」ことによる社会的な影響を描く点では一致している。

だが10巻まで続いた後に続編も出たサトラレと異なり、こちらは明らかな打ち切りによる2巻完結である。一体何が両者を分けたのだろうか……

設定にせよ、語られずに終わったエピソードにせよ、あまりに勿体ないのでどこかで続きを描いていただけることを期待している。

ボーダーブレイクの戦術間バランス、および兵装バランスについて

ボーダーブレイクの基本戦術はおおよそ「単身での敵ベース突入(コア凸)」「ベース付近で待機し凸屋を迎撃(ベース防衛)」「火力で戦線を押し込みプラント占拠(プラ踏み)」の3種類に分類でき、三竦みの構造を成す。これは串カツ亭の指摘する通りだ。
……と言ってしまうと3戦術が拮抗しているように感じられるかと思うが、実際には「コア凸」の一方的優位である。なんとなれば、3つの戦術の中で唯一コア凸だけが「自分一人でも為し得る」からだ。

プラントを奪うためには敵防衛を排除した上で一定時間そこに留まる必要がある。一人で数人を相手取るほどの実力差があればいざ知らず、力量が拮抗しているのであれば人数差で押すしかない。
ベース防衛は前線を掻い潜ってくる敵の行動ルートを読んで敵機を捉え、コアに到達するまでに排除する必要がある。一人でカヴァーできる範囲には限度があり、また首尾良く発見できたとしても1対1ではこちらが撃破される危険性が高まる。するとコア凸1に対し最低でも防衛2で当たらざるを得ない。
この2つの戦術はバランスが肝心である。凸を警戒するあまりベース防衛に頭数が割かれすぎると前線の維持が疎かになり、戦線を後退させざるを得ない。当然それは敵陣から自コアまでの距離を縮めることを意味し、防衛はますますシビアになる。かといって前線の維持と押し込みのために頭数を割くと防衛の手が足りなくなり、いつの間にかコアを削られることにもなりかねない。

対してコア凸は、単身で可能であり、それ故に味方の力量に左右されない。その上、自身の突入が成功しようがしまいが、その間は敵の数人を防衛のために前線から引き離すことが可能になり、なおかつ後方警戒のために前線へ戻りにくい心理に追い込むことができる。率直に言えばコア凸は他2つの戦術バランスを狂わせることができ、また成功すれば勝利が大きく近づくという強力な戦術であり、ボーダーブレイクというゲームはほとんどこの戦術によって勝敗が決まるといっても過言ではない。
そしてコア凸を可能にする、他機を引き離す機動力と高い瞬発火力を併せ持った強襲兵装、あるいは迷彩によって警戒線をやり過ごすことも可能な遊撃兵装がコア凸の主体となり、それを防ぐことのできる索敵能力を持った支援兵装、もしくは遊撃兵装がコア凸を警戒するわけだが、ではベースを防衛すべき兵装は何かといえば、結局は逃げる敵機に追い縋ることの可能な機動力を持った強襲兵装こそが適任ということになる。

そしてコア凸もベース防衛もプラ踏みもすべてこなせる強襲兵装はあらゆる局面で性能を発揮する万能の兵装であり、常設の索敵と回復による戦力の維持、トラップによる防衛に強みのある支援兵装がそれを支え、瞬発的な広範囲索敵と隠密能力を活かしたコア凸も可能な遊撃兵装が補佐し、重火力兵装は黙々とプラントを取ったり取られたりする。正味の話、重火力兵装にはこのゲーム内でほとんど役割がない。しかも名に反して重火力の火力は決して他兵装を上回っておらず、ただし重量のみが明らかに過大であるため、他兵装との兼任が難しい。ほんとうに、何のためにこの兵装が存在しているのか、正直よくわからない──まあその重火力にしか、私は乗れないのだけれども。

マイクロフォーサーズの超広角レンズ一覧

広い範囲を捉える広角レンズは風景を収めるのに最適で、旅行の際などに重宝する。
今やコンパクトなキットレンズでも広角端が12mm(35mm判換算で24mm)ぐらいから始まるのが常識になっているので大体のことはそれで済んでしまうが、「もっと極端な広角が欲しい」と思った時のために、12mmよりも焦点距離が短かいレンズを集めてみた。基本的に画角>F値の順で並べている。

超広角ズーム

広角端が12mmよりも短かいズームレンズ。この分野はメーカー純正が2本づつ、それぞれ高級版・廉価版に分かれてリリースされており、サードパーティ製品がない。

LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.

マイクロフォーサーズ初期からの古いレンズ。いわゆる小三元に当たる位置付けのレンズで、その分ややお高めだが、7mmの画角を持つのは他にもっと高いオリンパス大三元しかないので、価格比でこれを選ぶ人も少なくない。
作例

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

PROの名を冠したF値2.8シリーズの超広角ズーム、いわゆる大三元の1本。性能相応の重量と価格。
作例

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 ASPH.

イカ銘の超広角ズーム。F値が通しでないことと画角がちょっと狭いことで価格も重さもPROよりは控え目。というか7-14mmとサイズ感ほとんど変わらず。
作例

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

超広角としては画角が狭い方で、その分だけ値段もサイズもお手頃。ただ古いこともあってか、あまり見掛けない。
作例

超広角単焦点

こちらはズームとは逆にサードパーティ製のマニュアルフォーカスレンズしかない。超広角は被写界深度も深いのでオートフォーカスでなくてもあまり困らないと思う。

LAOWA 7.5mm F2 Light Weight

明るさと画角で群を抜くLAOWAのレンズ。こちらはアップデートされた軽量版、重量わずか145g。外観も質感の高い金属鏡筒。
作例

SLR Magic 8mm F4

LAOWAより画角が少し狭く、F値も大きく、その上外見はかなりチープだが、その代わりに軽くて安く、わずか110gしかない。この辺りはMFTマウントのドローン需要を想定しているものと思われる。
あまり作例が見当たらないので、ひとまず海外のレビュー記事を。

KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

産業用カメラレンズで知られるコーワの、「電子補正に頼らず光学的に歪みを徹底的に排除した」レンズ。すごいけどちょっと重い。
作例

SAMYANG 10mm T3.1 VDSLR ED AS NCS CS II

APSフォーマット用に設計された広角シネマレンズのマイクロフォーサーズマウント用。

Voigtländer NOKTON 10.5mm F0.95

超広角レンズとしては画角が狭めだが、代わりにF値0.95という驚異的な明るさのNOKTONシリーズ。マイクロフォーサーズとしてはかなり大きくて重い。
作例

魚眼

広角であること以上に、周辺部に向けて湾曲する独特の写りを一種のエフェクトとして楽しむレンズ。超広角よりも更に超広角に写せるのも魅力のひとつ。

7artisans 7.5mm F2.8

七工匠は明るいレンズを安価に出すことで知られる深圳の光学メーカーで、これも7.5mm魚眼としてはだいぶ明るいF2.8である。
作例

SAMYANG 7.5mm F3.5 Fisheye

対角線画角180という超画角のマニュアルフォーカス魚眼レンズ。気を付けないと足が写り込む。
海外のレビュー記事による作例

M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

こちらも対角線画角180度(SAMYANGと焦点距離0.5mm違うのに公称画角が同じなのはよくわからない)、これでオートフォーカス、しかも世界初のF値1.8。伊達にPROを名乗ってない。
作例

LUMIX G FISHEYE 8mm F3.5

対角線画角180度でF値3.5というスペックはSAMYANGと変わらないが、こちらはオーフォトーカス、かつ重量165gと最軽量。
作例

Meike MK 8mm F3.5

日本語情報に乏しいのだが、どうやら35mm判用の魚眼レンズをマイクロフォーサーズマウントにしたものらしく重量500g以上あるようだ。一応紹介はしておくが、正直使う意義は感じない。

Pixco 8mm F3.8

中国製の安い魚眼レンズ。シネレンズのマウント替えではないかと思われるがよくわからない。非常にチープだが、110gの軽さと薄さは魅力的。

ボディキャップレンズ9mm F8.0 Fisheye

オリンパスの変わり種。レンズを外した時に付けておくボディキャップを、ついでなのでレンズにしてしまったという商品。キャップなのでパンケーキにも程がある薄さで9mm魚眼。下のレバーを動かすとレンズカバーが開き、レンズが前後にちょっと動いて無限遠〜0.2mまで調節できるという簡素なものだが、結構ちゃんと写る。お手軽レンズとしてはすごくいい。
作例