ヘッドフォンをBluetoothヘッドセット化

iPhoneのヘッドフォン端子が壊れた。どうも落下の衝撃で断線しているらしく、挿した状態で強く押し込むか左右に傾けるなどしておかないと左チャンネルが聴こえない。
既に保証期間を過ぎているので本体交換だと22,200円ということになる。iPhone 4に乗り換えてしまうというのも考えたが、2年縛りの3GSがまだ割賦を半年残しているので1,920円×6ヶ月=11,520円を余分に要する。しかも(恐らく)半年後には次世代iPhoneが登場する見通しで、このタイミングでの乗り換えはあまり乗り気がしない。
じゃあ残る手段はワイアレス化だろう。Bluetoothヘッドフォンを使えば端子の故障に関係なく音声出力を得ることができる。ただ、ヘッドフォンそのものはわざわざカスタマイズしたものでもあるので、できれば流用したい。


というわけでBluetoothレシーバーを導入した。

SONY Bluetooth ワイヤレスオーディオレシーバー BT30 ブラック DRC-BT30/B

SONY Bluetooth ワイヤレスオーディオレシーバー BT30 ブラック DRC-BT30/B

本体交換の1/3以下、機種変更の1/2。とは言え本来ならば不要/機種変後にはなくても良いものに出す金額としては些か高額ではある。


iPhoneとのペアリングは簡単だった。USB端子蓋を開けて小さなスイッチを押すとペアリング認証モードになる。この状態でiPhoneの設定>一般>Bluetoothから機器を選ぶだけ。
本体は単三乾電池より一回り太い程度、重さも同程度。頑丈なクリップが付いていて固定は容易。側面に電源ボタンとUSB端子部、全面にはジョグスイッチとマイク孔、通話ボタン。
ジョグスイッチは押し込んで再生/停止、左右で巻き戻し/早送り(スイッチと正対しての向きなので通常時は逆向きである点に注意)、上下で音量調整。


ワイアレスであるというのは意外に快適で、本体との位置関係でコードが弛んだり人込みで引っ掛かって外れたりしない。Macに接続すればヘッドフォンをしたまま離席することもできる。またマイクもリモコンもセットになっているから普通のイアフォンがヘッドセットになるというのは悪くない。
充電はUSBケーブル経由なのでPCがないと対応できないが、そもそもPC回りの機器なのでさしたる問題にはならないだろう。むしろ手軽で良い。
一方で少々気になる点も。たとえば充電中には電源が切れる仕様なので自宅ではヘッドフォンを継ぎ換えざるを得なくなるとか、マイク感度が悪いのか電話に使ってみたが碌に声が聞き取られない*1とか。また、音量設定をiPhone側とは別にコントロールしているらしく、本体側音量が変更されていないのに音量を変えてしまう。アナログ式だと可変抵抗のスライドスイッチ方式だから最大音量は常に一定でありiPhone側で設定した最大音量が保たれるが、この端末だとその音量を越えて大音量化してしまう。
また、無線方式の宿命ではあるが、バッテリ消費が早い。通常ならば通勤時の1時間ほどの音楽再生+Twitterなどで20%ばかり消費するバッテリが40%以上消費された。長時間の稼動は厳しい。


どうせならiPhoneだけでなくMacでも使いたいと思ったがいちいちペアリングし直すのでは面倒だ。マルチペアリングなら切り替え不要らしいが、残念ながらBT30の仕様にはどこにもマルチペアリングの表記が……しかし実際には対応しているらしく普通に両用で接続できてしまった。これ同時に再生するとどうなるんだ。

*1:これは有線ヘッドセットでも生じていたのでiPhone側の問題である可能性もあるが