HDR写真は本来、露出を変えて撮影した数枚の画像を合成して作るものだが、それが可能なのは必然的に静物に限られる。予めHDRの制作を予定して撮影してあれば良いが、実際には1枚しかない写真を加工でそれらしく仕上げるしかないことも多い。
そうした作業を自動で処理してくれる専用ソフトウェアもあり、かなりの効果を上げている。が、それなりに値の張るものも多く、趣味に出す金額としては些か高価に過ぎる。
無論Photoshopがあればレタッチでいかようにも処理可能なものだが、手作業で細かく調整するとそれはそれで労力がかかり過ぎる。手軽に自動処理で、それっぽいものができればいいのに。
というわけでアクションを作ってみた。基本的にはごく簡単な処理で、元画像をモノクロ化→明度0%、25%、50%、75%、100%を基準に色域指定→各々の選択範囲を自動補正というだけの代物。それだけに破綻も多く、場合によって派手に色彩が転んだりするが、それを含めて非現実的な見栄えを楽しむというか、所詮簡易処理と割り切るというか。
作例を御覧頂こう。
画像により向き不向きがあって、夕焼けのように色が偏っているものだとHDRを通り越して原色バリバリのサイケ画像が出来上がることがある。まあこれはこれで面白いが。
当然ながら情報を無理矢理強調しているだけなので、黒潰れや白飛びのように情報そのものが失われてしまった部分はどうしようもない。