iPhoneでスローシャッター

http://itunes.apple.com/jp/app/id340712897?mt=8/
iPhoneカメラでスローシャッターを(擬似的に)実現するアプリ。
iPhoneのカメラにも勿論露光時間の概念はあるのだが、ハードウェア的に自動で露出が調整されるので自分で弄ることはできない。でも夜景を撮る時なんかは、流れるテールランプとか、そういう雰囲気を作りたいことだってあるじゃないか。


このアプリは(多分)撮影像に対し数枚のスクリーンキャプチャを取得し合成することで擬似的なスローシャッターを表現している。粗いキャプチャでも元画像への合成のみで利用する分には粗が目立たない。巧い仕組みだが、本当のスローシャッターと違って流れは糸のように続かず、動きの早い部分は断続的な点として描画されてしまう。これは原理的にどうしようもない。





シャッタースピードは最大2秒。でも経験的に、1/4ぐらいでも流れ過ぎてなんだか判らない写真になる。
露出も±2の範囲で調整、あるいはHDR処理が可能だが、HDRは(試した限りでは)あまり質の高い感じではなかった。ていうか明るくし過ぎるとノイズが酷くなる印象。元々、光の流れなんかを撮ることの方が多そうな気がするから、0かマイナスでもいいぐらいかも知れない。


インタフェイスは単純。画面下中央にシャッター、左右にシャッタースピードと露出。左の歯車が設定、ダイヤルでシャッタースピードと露出を変える。
撮影画像が画面一杯に表示されるので右上×ボタンで閉じる。閉じないと次の撮影も設定もできないので注意……っていうかこの点は要改善。