説明不要

嘘とパロディは解説してはならない。相手の知識を前提にタームを解説なしに用いるのが正しきオタク芸。繰り出されるそれに八割方理解を示してこそ真のオタクであり、判る人には判るギリギリのラインを提示しつつ更なる深みに誘ってこそ真の深き者である。そのために、オタクは日夜守備範囲を拡げ掘り下げ、巨大な露天鉱床を随所に築くのだ。いつの日か、大いなる知識の微睡みに到達せんことを。その日こそこの世の終わりであり、新たなる混沌の夜明けである。