Shade10の速度検証

ドラフトレイトレのせいで速いのかとも思ったのだが、そうじゃなくてホントに10倍速かったようだ。ドラフトレイトレはレンダリング方式として明示しないと使えず、また速度は更に10倍〜20倍速い。
具体的に検証するための比較データを……と思ったのだが、うっかり10で作ってしまったので8.5に読ませると材質設定が全部飛ぶ。ちょっと調整。
10のパストレ大域の速さにはキャッシュトレランスも効いているようだ。これを最大の5にしたときと1にしたときでレンダリング時間が1割ぐらい違った。


簡単なベンチマーク用データを作ってみた。
あんまり軽いと、最近の速い環境では全然差が出なくなってしまうので割と重めにしてみた。面光源1点のみだが、そこそこ複雑な形状の反射体・透過体ばかりで構成してある。
職場のShade8.5 on Mac mini(PPC G4,1.3GHz/1GB,OS10.3.9)では、大域照明なしのパストレによるレンダリングテストでアンチエイリアス前まで9分、レンダリング完了まで103分かかった。


以下はMacBook初期型(CoreDuo 2GHz、2GB)でのレンダリング比較。アップデータが出たので適用後の変化もテストした。

全体にレイトレよりパストレの方が軽い。これは多分、レイトレが最分割の後にアンチエイリアスを処理するのに対してパストレではそれらが同一だから。
アップデータではレンダリング速度の改善も行なわれていて、ほとんどの項目で1〜2割高速化しているが、何故かパストレーシング+大域照明の場合では遅くなった。

レンダリング方法 大域照明 時間(10.0) 時間(10.0.1) 時間(8.5)
レイトレ なし 8分16秒 6分12秒 分秒
パストレ なし 5分15秒 4分16秒 30分34秒
レイトレ パストレ 10分18秒 8分28秒 167分25秒
パストレ パストレ 10分1秒 9分55秒 分秒
レイトレ フォトン 7分1秒 6分35秒 48分11秒
パストレ フォトン 5分40秒 5分56秒 32分30秒
レイトレ パストレ+フォトン 8分8秒 8分19秒 分秒
パストレ パストレ+フォトン 9分49秒 10分15秒 分秒