クリスタルパレスをキーワード化するにあたり気兼ねなくWebの図版を流用できたのは、これが1851年当時のもので150年以上が経過した今となっては製作者の死後50年を超過しているであろうことがほぼ明らかだからだ(必ずしも図版がすべて1851年頃に描かれたという保証はないし、万博のものでない写真についても1936年の焼失までは撮影可能であったのだが)。
製作にあたって利用可能な図版というのは非常に助かる存在で、凡そ図版デザインに携わる人間なら誰しもライセンスフリー(著作権フリーではない)な画像のストックを持っているものだと思うが、旧い作品のパブリックコモンズ化は結構判別が難しく、余程旧いもの-----明らかに2世紀は前に描かれたものであるとか-----でなければ使用を躊躇ってしまう。
文章については青空文庫が国内作品のまとまったデータベースを有しているのだが、画像については国内外を問わず同様の例を見たことがない。